ブラックマジックデザインとしては、すでにHD入力・記録対応のVideo Assistがあるわけだから、その4K入力・記録対応の上位モデルBlackmagic Video Assist 4Kというのは順当な新製品であるが、10万円という価格に驚いてしまった。しかもBMDとしては珍しく(!)、発表即発売開始だという。東京にデモ機があるというので、取材をお願いした。
製品の仕様としては、こちらとか、BMDのWebサイトを見ていただくとして、ソニーα6300と連動して4K記録ができるのかどうかやってみた。
α6300側はHDMI設定で、HDMI解像度オート、HDMI情報表示オート、TC出力は入、レックコントロール入にしておく。
Video Assist 4KとHDMIケーブルで接続すると、信号を自動認識して2160p 29.97と表示され映像が表示された。REC連動は、Video Assist 4K側で、TRIGGER RECをT/C Runにすると、α6300のRECトリガーに連動して、Video Assist 4Kも回り始めた。タイムコードも連動している。
これはαの仕様だが、4Kで本体記録とHDMI出力を同時に行うと、本体モニターは映像が表示されなくなる(カメラ関連の情報は表示される)。
本体はアルミ合金で、当然だがVideo Assistより一回り大きく、重くなっている。バッテリーはEOS用のLP-E6N互換タイプだが、本体には付属しない。ACケーブルを挿しての本体充電にも対応する。従来と同様バッテリーが2個装着可能なので、取り替えながらの運用ができる。LP-E6系には大容量バッテリーはないので、後ろに出っ張らないないのはいいが、数を用意する必要がある。
記録コーデックはProResおよびAvid DNxで、記録メディアはSDカード。4K記録の場合は、UHS-II規格のカードを求められるのだが、手元にUHS-IIのカードがなく、U3のカードを入れてみたのだが、ProRes LTの設定したためか、4K記録が可能だった。もっとも長時間回してコマ落ちがないか検証してみないと大丈夫とは言えないが。
2スロットあってリレー記録が可能だという。リレー部分は検証していない。
手持ちのATOMOS NINJA ASSASSINと比較してみた。
当たり前だが、ほぼ同じようなサイズ。
モニターは同等サイズだが、ASSASSINのほうが本体の横幅がある。
液晶パネルの見え方などは比較していない。比較するとしたら、新世代のSHOGUN FLAMEやNINJA FLAMEと比べなければならない。
スペックだけみると、Vidoe Assistにはモニターキャリブレーション機能もないし、LUT関連の機能、波形・ベクトルの表示機能もない。しっかりモニターするというのが目的であればATOMOS、SDカード運用と価格で手頃なのがBMDということだろう。