去る12月3日、東京六本木泉ガーデンにて、オートデスク主催のイベント「3DECEMBER 08 10YEARS CELEBRATING 3D CG」が開催された。ここでは、そのイベントの模様をレポートする。


1999年にヨーロッパで初開催以降、2000年よりオートデスク社から発売されている3DCG作成ソフト『Maya』ユーザーのグローバルコミュニケーションイベントとして毎年12月3日(3rd. Dec.=3December)に開催されている。日本では2005年までの開催だったが、今年3年ぶりに開催されることになった。
会場には映像関係者や学生など500名の来場者が訪れた。
■目玉は、本場ハリウッドで活躍するクリエイターによる講演UE.jpg
この日の目玉はなんと言ってもハリウッドを舞台に活躍するマットペインターの上杉裕世さん(Industrial Light&Magic社所属)による講演。「スターウォーズ」「ダイハード」「パイレーツオブカリビアン」など自身が担当したマットペインティングを披露するとともに、この世界に入るに至った経緯などについて話された。「スターウォーズ ジェダイの復讐」のマットペイントに魅せられ、この世界を志すことを決めた上杉さん。8mmフィルムの特撮映画に明け暮れた高校時代、大学卒業後、渡米費用を捻出するために欽ちゃんの仮装大賞に応募し、見事、優勝を果たした過去などを当時の映像と共に振り返り、会場を沸かせた。
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(写真左)『ソニック&ナックルズ』を制作するセガVE研究開発部 宮本 佳さん (写真右)『バイオハザード』を制作するデジタル・フロンティア CG制作部 土井淳さん。自身の担当した作品の制作ワークフローを紹介し、その中でオートデスク製品がどのように活用されているかについてそれぞれ講演を行なった。
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最後は、映画『スピードレーサー』のCG監督を務めたリチャード・モートンさんによる講演。劇中のレースカーができるまでにライティングやアクションなど実際に、CG制作に入る前に行なわれた気が遠くなるようなシミュレーションの数々を事細かに説明してくれた。
■デモの様子
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セミナーの合間には、先に発売になった「Maya 2009」、「Mudbox2009」、「3ds Max 2009」、「Mudbox2009」、「MotionBuilder」といったオートデスク製ソフトの開発者によるデモンストレーションが行なわれた。
■展示ブースの様子
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デモが行なわれたオートデスク製品を実際に触れる展示のほか、ワコムの液晶ペンタブレットやTOOの立体映像装置、クリスティ・デジタルシステムズの立体用のプロジェクター、hpのワークステーション、エーキューブのグラフィックボードなど3DCG関連の製品が展示され、来場者たちは興味深げに製品の説明に耳を傾けていた。
イベント概要と講演者プロフィールなどはこちらを参照
オートデスクホームページ