9月11日、オランダのアムステルダムで開催された映像・放送機器の展覧会IBC 2009において、ブラックマジックデザインは新製品としてDeckLink Studio 2 とHDLink Pro DisplayPort を発表した。前者は業界初のHD/SD 対応の10bit 多機能編集カードで、後者はモニタリングコンバーターHDLink Pro シリーズのニューモデル。


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DeckLink Studio 2
DeckLink Studio 2 は同社のキャプチャーカードDeckLink Studio の後継製品で、価格は据え置きのまま、新たに10bit HDMI 取り込みと再生に対応している。DeckLink Studio はそれまでのSD解像度キャプチャーカードの代替となるよう設計され、最新かつ最先端のデジタル機器用のSD/HD-SDI インターフェイス、HDMI インターフェイスだけでなく、古いアナログ機器と幅広い互換性を持つアナログインターフェイスも搭載している。SDI、HDMI、アナログコンポーネント、Sビデオ、コンポジットビデオ用に独立したコネクターを持ち、ケーブルを再接続することなくあらゆるタイプの外部ビデオ機器と接続することができる。
10bit 内蔵ハードウェアコンバーターは、レターボックスやアナモフィック16:9、センターカット4:3のモードを選択でき、すべてのHDビデオフォーマットで動作する。また、エントリークラスのコンピューターにも高い互換性を持っており、10bit HD ビデオ編集やリアルタイムエフェクトを安価なパソコンでも快適に作業できる一方で、SDでの作業も楽にこなせる。
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HDLink Pro DisplayPort
同時に発表されたHDLink Pro DisplayPort は、DisplayPort をサポートするモニターで高画質のHD-SDI モニタリングを可能にする新しいモニタリングコンバーター。標準のHD-SDI、SD-SDI 機器との完全な互換性を維持し、さらに通常のHD-SDI の2倍のSDI データとなる3Gb/s SDI もサポートしている。本製品と30インチDisplayPort モニターを接続すれば、フル解像度のリアルタイム2K(23.98、24、25fps)のワークフローが実現する。
あらゆるフィルムのシミュレートが可能な3D ルックアップテーブルを内蔵し、常に最終的な出力の色を確認しながら編集作業を行うことができる。また、定評ある3D ルックアップテーブルを取り込んで手持のフィルムに使用するなど、パワフルなカラーマネジメント機能を持つ。サードパーティーによるルックアップテーブル生成ソフトとも互換性を持ち、さらに同梱のHDLink Utility ソフトを使って調整やカスタマイズを行うこともできる。
5.1chサラウンドサウンドのモニタリングに最適な6チャンネルRCAオーディオ出力を備え、幅広いHi-Fi 機器と接続して低価格なオーディオモニタリング環境を実現できる。
DeckLink Studio 2 74,980円
HDLink Pro DisplayPort 52,980円
問 : ブラックマジックデザイン Tel.03-5846-6110
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