ブラックマジックデザインは、ライブプロダクション用のBlackmagic Studio Cameraの新シリーズを発表した。価格は、『Blackmagic Studio Camera 4K Plus 』が162,580円、『Blackmagic Studio Camera 4K Pro』が224,180円(ともに税込)。
Blackmagic Studio Cameraは、コンパクトで可搬性に優れたデザインのボディに、大型のスタジオカメラと同じ機能を実装。デジタルフィルムカメラのダイナミックレンジおよびカラーサイエンスに対応している。センサーはISO 25,600まで対応しており、薄暗い屋内であっても優れたイメージが得られる。トークバック、タリー、カメラコントロール、内蔵カラーコレクター、USBディスクへのBlackmagic RAW収録など、多くの高度な機能を搭載している。
『Blackmagic Studio Camera 4K Plus 』は、ATEM Miniとの使用に最適なスタジオカメラ。このモデルは、ISO 25,600までの4Kセンサー、MFTレンズマウント、HDMI出力、サンシェード付きの7インチLCD、内蔵カラーコレクター、USBディスクへの収録機能を搭載。
『Blackmagic Studio Camera 4K Pro』は、プロ仕様のSDI/HDMIスイッチャーと使用できるスタジオカメラ。Plusモデルのすべての機能に加え、12G-SDI、プロ仕様のXLRオーディオ、明るいHDR LCD、5ピンのトークバック接続、10GイーサネットIPを搭載。
Blackmagic Studio Cameraはライブプロダクション用に設計されているが、USBディスクにBlackmagic RAWで収録可能なため、三脚を使用するあらゆる状況で使用できる。7インチの大きなビューファインダーを搭載しているため、トーク番組、テレビ制作、ニュース番組、スポーツ、教育、会議でのプレゼンテーション、さらに結婚式などでも活躍する。サイドハンドルの付いた大画面の高輝度ディスプレイ、タッチスクリーン、物理的なコントロールなどにより被写体を簡単に追うことができ、長時間の撮影でも快適に使用可能。
また、軽量のカーボンファイバー強化ポリカーボネート製のコンパクトな筐体に、革新的なテクノロジーを搭載。ライブプロダクション用に設計されたカメラなので、大型の7インチビューファインダーを使って簡単に被写体をトラッキングおよびフレーミングできる。タッチスクリーンでカメラ設定のメニューにアクセスでき、明るさ、コントラスト、フォーカスピーキング用のノブも付いている。さらに、マウントプレートの三脚マウントが搭載されており、すばやいセットアップが可能という。
Blackmagic Studio Cameraは、-12dB(100 ISO)から最大 +36dB(25,600 ISO)までのゲインをサポート。イメージ内のグレインまたはノイズを最小限にするよう最適化されている一方、センサーのダイナミックレンジは完全に維持される。ゲインは、カメラで設定したり、あるいはSDIおよびイーサネットのリモートカメラコントロールを使用して、スイッチャーからリモートで設定可能。
4KセンサーとBlackmagicの第5世代カラーサイエンスを組み合わせることで、デジタルフィルムカメラと同じイメージングテクノロジーが得られる。カラーコレクターはスイッチャーからコントロールすることも可能。13ストップのダイナミックレンジで、暗い黒から明るい白までキャプチャーできるので、カラーコレクションに最適。センサーは4096×2160解像度に対応しており、HDおよびUltra HDのどちらの作業にも適している。さらに、全モデルで23.98~60fpsまでをサポート。
ポピュラーなMFTレンズマウントを搭載しており、幅広い低価格の写真用レンズと互換性を持っている。写真用レンズは高解像度の写真撮影用に設計されているため、高品質である。大型のスタジオカメラと同様に、オプションのフォーカスおよびズームデマンドで三脚ハンドルからレンズを調整できるので、ズームやフォーカスを調整するためにカメラにアクセスする必要はない。
7インチの大画面高解像度スクリーンは、簡単にショットのフレーミングができる。スクリーンのオーバーレイは、ステータス、収録パラメーター、ヒストグラム、フォーカスピーキングインジケーター、レベル、フレームガイドなどを表示。3D LUTを適用できるため、希望のカラーとルックでショットをモニタリングできる。
『Blackmagic Studio Camera 4K Proモデル』は、SDIインターフェースにトークバック機能を内蔵しているので、スイッチャーオペレーターはライブイベントの最中にカメラマンと通信できる。トークバック用のコネクターはカメラの側面に付いており、標準的な5ピンXLRの放送ヘッドセットに対応している。
Blackmagic Studio Cameraは多くのコネクターを搭載しており、民生用/放送用の機器を接続できる。全モデルに、タリー、カメラコントロール、収録トリガーに対応したHDMIが搭載されており、ATEM Miniスイッチャーとの使用に最適。ヘッドフォンおよびマイク接続、そして2つのUSB-C拡張ポートも搭載されている。
『Blackmagic Studio Camera 4K Proモデル』は、放送ワークフロー用に設計されており、12G-SDI、10GBASE-Tイーサネット、トークバック、バランスXLRオーディオ入力にも対応。また、1本のイーサネットケーブルによるカメラ接続をサポート。従来式の放送用スタジオカメラは、通信およびカメラへの給電にSMPTEファイバーを使用するが、SMPTEは非常に高価であるが『Blackmagic Studio Camera 4K Proモデル』は、SMPTEファイバーの代わりに低価格の10Gイーサネットを採用。10Gイーサネットは、カメラのビデオ、プログラムリターンフィード、タリー、トークバック、カメラコントロールのすべてに対応し、給電も可能。
Blackmagic Studio Cameraは高速USB-C拡張ポートを搭載しているため、外付けディスクへの収録や、幅広い種類のアクセサリの接続が可能。外付けのUSBフラッシュディスクを接続すると、高品質の12-bit Blackmagic RAWファイルを収録でき、後から編集やカラーコレクションを行える。さらにUSBポートは、携帯電話やディスクを接続して給電可能。
カメラ設定をメタデータとして保存するため、ISO、ホワイトバランス、露出をDaVinci Resolveで後から変更することも可能。さらにファイルは容量が小さく高速なため、編集の反応性も優れているという。
内蔵マイクは耐衝撃/耐風設計であるため、厳しい環境下でも優れたサウンドを得られる。さらに、ビデオカメラマイク接続用の3.5mmオーディオ入力、3.5mmヘッドフォンジャックも搭載。プロ仕様の2チャンネルのバランスXLR入力は、+24dBuのLineレベルをサポート。P48ファンタム電源を備えた超低ノイズのマイクプリアンプ、そして-131dBV(A)の等価入力ノイズ(E.I.N.)に対応している。さらに、117dBのハイダイナミックレンジのアナログ – デジタルコンバーターを2つ搭載。
主な特長
- ライブプロダクション用に特化した設計
- カーボンファイバー強化ポリカーボネート製の筐体
- 25,600までのISOに対応し、低照明条件でも優れた性能を発揮
- 13ストップのダイナミックレンジに対応したネイティブ4Kセンサー
- 幅広い種類の人気のMFTレンズと互換
- 7インチの明るい大型ビューファインダー
- 12G-SDI、HDMI、10Gイーサネット接続
- 1本の10GイーサネットでSMPTEファイバースタイルのワークフローに対応
- USB-Cポートで外付けディスクに直接収録
- 超高品質のBlackmagic RAW収録に対応
- ワイドセパレーションの内蔵ステレオマイク
- 48Vのファンタム電源に対応したプロ仕様ミニXLR入力
- 撮影現場ですばやくセットアップできる三脚マウント
- 12Vあるいはイーサネット接続での給電
- オプションのレンズコントロール用フォーカスおよびズームデマンド
- Blackmagic Studio Converterはすべての接続をイーサネットで接続
◉製品情報
https://www.blackmagicdesign.com/jp/products/blackmagicstudiocamera
ブラックマジックデザイン
https://www.blackmagicdesign.com/jp