ブラックマジックデザインの発表によると、ウェスト・サハラット(West Saharat)氏の監督デビュー作『Bug KookJe Go Inter』の編集/カラーグレーディングに DaVinci Resolve および DaVinci Resolve Micro Panel が使用された。またこの長編映画の撮影には URSA Mini 4K、Blackmagic Production Camera 4K、Blackmagic Pocket Cinema Camera が使用された。

同氏の初監督作は、タイの首都バンコクの映画館55館で上映され、他の都市への拡大上映が予定されている。『Bug KookJe Go Inter』は夢、愛、文化の保護を題材としたロマンティックコメディ。韓国文化を愛して止まない3人のタイ人青年が、ある日、地元で韓国のアイドル OPPA に遭遇する。青年たちは、新しく知り合った都会的な韓国人の親友の目を通じて、のどかな村の生活の魅力を再発見する。その過程で青年たちは成長を遂げ、また恋に落ちる。

「妻が脚本を担当したことを踏まえると『Bug KookJe Go Inter』は、最も愛を込めた作品と言える。予算は非常に限られていたので、当初予定していた4ヶ月での完成には間に合わせられなかった。制作費用が尽きた時、撮影スケジュールを組み直して撮影を少しずつ行う必要があった。最終的に完成までに3倍の時間がかかったが、妻の言うように『価値のあるものは決して簡単にはできるものではない』と思っている。

村人たちの様子を描くために、撮影の多くはタイの農村部で野外で行った。そういった理由で、カメラは汎用性に富み、軽量でありながら高画質での撮影が可能な機能を搭載していて、異なる照明条件や空間での撮影にも適応できる製品である必要があった。本作で使用したBlackmagic Design のカメラは、URSAMini 4K、Blackmagic Production Camera 4K、Blackmagic Pocket Cinema Camera など。あるシーンの撮影では、水牛が怒り出して、撮影スタッフに向かって突進してきたこともあった。スタッフは周りにある機材をとりあえず掴んで、急いでその場を立ち去った。幸運にも、機材はすべて軽量だったため、掴んでダッシュすることができた。」(サハラット監督)

タイの映画業界で10年間の経験を積んできたサハラット監督は以下のように続ける。

「今後のすべての劇場映画に DaVinci Resolve をメインとして使用すると思う。次の作品を撮影できる機会を確保するのが先だが。Blackmagic Design の編集/グレーディング/オーディオエンジニアのソフトウェアには詳しくなかったが、DaVinci Resolve の良い噂は聞いていたので試すことにした。本当に貢献してくれて、私の求めていたものが得られた。本作は4Kでエクスポートしたので DaVinci Resolve Studio を使用した。」

サハラット監督は最後にこう締めくくった。

「私の作品はアートポップのトーンを強く含んでいるため、鮮やかな色とはっきりとした背景を得られることが重要だった。DaVinci Resolve Micro Panel でのグレーディングは、マウスとは比較にならないくらいスムースだ。トラックボールを使うと、カラーの微調整がはるかに早く、簡単に行えた。シーンに合わせてカラーを選択するのは非常に簡単で楽しい作業だった。DaVinci Resolve Micro Panel は本作で本当に活躍してくれた。」

『Bug KookJe Go Inter』は2017年8月24日に封切られた。

 

ブラックマジックデザイン
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