ブラックマジックデザイン、エルトン・ジョンの演奏シーンのポストプロダクションにDaVinci Resolve Studioが使用されたことを発表


ブラックマジックデザインは、最前線の医療従事者およびWHOをサポートする世界的な放送・デジタル特別プログラム「One World: Together At Home」の一環として行われたエルトン・ジョンの「I’m Still Standing」の演奏シーンのポストプロダクションが、すべてDaVinci Resolve Studioで行われたことを発表した。YouTubeだけでも200万人以上が視聴した同プログラムは、4人編成のチームでたった20時間で作成された。

Wraptastic Productionsのプロデューサー兼ポストプロダクション専門家、クリス・ソブチャック(Chris Sobchack)氏は、DaVinci Resolve Studioに加えてDaVinci Resolve Mini Panel、Blackmagic eGPU、UltraStudio 4Kキャプチャー・再生デバイスを使用し、遠隔地の撮影現場で編集やグレーディング、オーディオポストを行った。エルトン・ジョン氏の私道で、カムコーダー、タブレット、Movoハンドヘルドジグに乗せたスマートフォンを使用して撮影され、LAにあるソブチャック氏の自宅でポストプロダクションが行われた同プラグラムでは、その独特な撮影環境にも関わらず、エルトン・ジョン氏とこの世界的イベントに相応しい高品質の映像および純粋なサウンドを維持することが重要だった。

「明らかに未知の領域でした」とソブチャック氏は説明する。

「露出を最小限にするために、撮影現場にいたのは信頼できるスタッフ1人と、デヴィッド・ファーニッシュ(David Furnish)、エルトンの奥さん、Rocket EntertainmentのCEOだけでした。監督のデヴィッドは、エルトンのパフォーマンスをたった2テイクで撮影しました。撮影後、すぐに私のところに3つのビデオトラックと、それぞれ個別に録音されたボーカルとピアノのトラックが送られてきました」

ソブチャック氏はそれらの素材をDaVinci Resolve Studioのメディアプールに取り込んだ後、タイムコードやスレートがなかったので、エディットページのオーディオ波形とFairlightページの微調整機能を使用して、全3ビデオトラックを付属のオーディオと共に手動で同期した。それが完了すると、同氏は未加工のWAVオーディオファイルを取り込み、同じ作業を繰り返して、ピアノとボーカルのトラックをマスターのビデオに同期した。

その後の編集では、ソブチャック氏と彼の妻、ニコル・ソブチャック(Nicole Sobchack)氏が協力して作業を行った。

「ビデオトラックとオーディオトトラックのサイズを、作業内容に応じて個別に変更できるのが素晴らしいですね」とソブチャック氏。「波形に基づいて素材を手動で同期する必要がありました。シンプルかつスピーディなキーを使用して、ズームインやズームアウト、タイムラインのフル表示に戻せたので、作業は順調に進みました」

すべてのオーディオ処理および素材の手動同期の微調整には、DaVinci Resolve StudioのFairlightページが使用された。「スクラブ機能が大好きです。iZotopeのRX 7やWavesなど、すべてのプラグインをグラフィックインターフェースで表示できるので、作業を視覚的に確認できます」

とソブチャック氏は言う。

その後のグレーディングは、カムコーダーのカラーサイエンスがLogだった一方で、タブレットとスマートフォンが鮮やかなRec.709だったことから、やや困難であったと同氏は話す。

「一貫性を持たせるために、それらの中間をとる必要がありました」とソブチャック氏。「いつもと同じように、DaVinci Resolve Studioのスチルギャラリーとワイプを使用して微調整を行いました。また、動きのあるショットでは色が変動するので、色をキーフレーミングする必要がありました。プログラム全体を担当するカラリストがいたので最終的な色は少し変わったかもしれませんが、私たちは見栄えの良い際立ったスキントーンとリアルな色を選びました」

「プロジェクトを非常にすばやく仕上げるには、本当に多くの作業を一人で担当する必要がありますよ」

とソブチャック氏は結んだ。