キヤノン、業務用4Kディスプレイ2製品の有償アップグレードと7製品の無償アップグレードを発表


キヤノンは、業務用4Kディスプレイ2製品(DP-V1710 ⁄ DP-V1711)を対象に、高輝度化を実現するファームウエアの有償アップグレード対応を2020年6月下旬に開始する。

また、業務用4Kディスプレイ7製品(DP-V1710 ⁄ DP-V1711 ⁄ DP-V2410 ⁄ DP-V2420 ⁄ DP-V2421 ⁄ DP-V2411 ⁄ DP-V3120)を対象に、各種機能・性能の向上を図るファームウエアを2020年6月下旬より無償提供する。

 

 

DP-V1710 ⁄ DP-V1711

今回、有償アップグレード対象となる業務用17型4Kディスプレイは、6G-SDI端子搭載の「DP-V1710」(2017年2月発売)と、12G-SDI端子搭載の「DP-V1711」(2018年4月発売)の2製品。

同有償アップグレードにより、ディスプレイに「ブースト(コントラスト)」設定が追加され、「オン」選択時に最大・全白輝度が300cd⁄m2から1,000cd⁄m2に向上する。また、「オフ」選択時はローカルディミング制御となり、最大・全白輝度が300cd⁄m2から600cd⁄m2に向上するため、高輝度部の階調表現力が向上し、明るい撮影現場、スタジオや中継車などで高輝度の映像を確認する際に役立つとしている。

◉詳細情報
https://canon.jp/newsrelease/2020-04/pr-dpv1710-1711-firm.html

 

 

DP-V1710 ⁄ DP-V1711 ⁄ DP-V2410 ⁄ DP-V2420 ⁄ DP-V2421 ⁄ DP-V2411 ⁄ DP-V3120

今回の無償ファームウエアにより、映像制作業界で広く使われているファイル形式「.cube」の3D-LUT ⁄ 1D-LUTファイルの読み込みに対応。これにより、色味の調整を行うカラーグレーディングにおいて、ユーザーが求める映像にするための作業を効率化できるとしている。

また、RED Digital Cinema社製デジタルシネマカメラの映像信号をHDR(PQ) ⁄ SDRに変換するLUT 2種類をディスプレイ本体内にプリセットする。これにより、ユーザー自身でLUTを用意する必要なく、撮影した映像をHDRやSDRで表示できるため、映像確認時の作業性が向上するという。

さらに、撮影や編集作業時に、「ITU-R BT.2020」色域の映像において、ユーザーが任意で指定したピクセルのxy色度値と色度図上の座標位置を確認することができる。また、入力信号の不正信号検出や接続間違いなどのエラー履歴を最大1,000件までUSBメモリーに書き込めるため、いつどのようなエラーが発生したかを追跡することが可能。最大・全白輝度2,000cd⁄m2を実現した「DP-V3120」(2019年11月発売)では、2,000cd⁄m2と1,000cd⁄m2など異なる輝度の映像を、ボタン一つで簡単に左右に並べて比較表示することができる。

▲色度図表示のイメージ図

 

◉詳細情報
https://canon.jp/newsrelease/2020-04/pr-display-firm.html

 

キヤノン株式会社
https://canon.jp/

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