DJI、モジュラー設計のシネマカメラ DJI Ronin 4Dを発表。世界初の4軸ジンバル・LiDAR レンジファインダーを搭載


DJIは、4軸シネマカメラ『DJI Ronin 4D』を発表した。ラインナップは、6Kコンボと8Kコンボの2種類。価格(税込)と発売日は以下のとおり。

・DJI Ronin 4D 6Kコンボ:869,000円、12月20日発売予定
・DJI Ronin 4D 8Kコンボ:1,320,000円、発売日未定

 

 

▲DJI Ronin 4D 6Kモデル(写真左)、DJI Ronin 4D 8Kモデル(写真右)

 

『DJI Ronin 4D』は、モジュラー設計が施され、幅広い種類のアクセサリーに対応。新登場のフルサイズセンサー搭載Zenmuse X9ジンバルカメラ、4軸安定化機構、LiDARフォーカスシステム、他を凌ぐ映像伝送&制御システム等、これら全てをひとつのユニットに統合。

自社開発のフラッグシップチップセットは、インテリジェント映像処理システムCineCore 3.0を実現。正確な色再現性を誇る8K RAWコーデック内部収録、高性能のAIエンジンを使った高度アシスト機能、低遅延の映像伝送による複数のモニターでの確認・制御といった機能に対応している。

フルサイズセンサー搭載のZenmuse X9ジンバルカメラには、8Kと6Kの2種類のモデルがあり、シネマ品質の映像撮影を実現。一般的に使われているH.264コーデックに加え、X9-8KとX9-6Kの両モデルはApple ProResとProRes RAWの内部収録が可能で、後処理編集の幅が広がるとしている。Zenmuse X9-6Kモデルは最大6K/60fpsと4K/120fpsでの撮影に対応、一方Zenmuse X9-8Kモデルは最大8K/75fpsでの撮影に対応し、シネマ品質の映像を捉えるための複数のオプションを提供する。

800/5000のデュアルネイティブEIや14ストップ以上のダイナミックレンジを用いて、どんな撮影シーンでも豊かな色調で印象的な映像を捉えることができる。

『DJI Ronin 4D』は独自のDJI シネマカラーシステム (DCCS)を搭載し、複雑な照明環境下でも自然な肌の色合いを再現。別のシネマカメラを使用している時でも、プロジェクトを通し一貫した色調を維持できます。カメラに内蔵された9ストップのNDフィルターにより、劇的に明るさの状態が変化する環境(特に屋外での撮影など)でも調整が容易になった。さらに、X9のレンズマウントは交換可能で、DJI独自のDLマウント、Leica Mマウント、その他フランジバックが短いマウントを装着でき、超広角レンズ、アナモルフィックレンズ、ビンテージのマニュアルレンズなどを使用することができる。

▲フルサイズセンサー搭載のZenmuse X9ジンバルカメラ

 

業界初、垂直方向の映像ブレ補正に対応した4軸安定化機構

垂直方向のカメラの揺れを効果的かつ能動的になくすZ軸を、従来の3軸ジンバルに追加。階段や凸凹した地面など動画撮影の難しい場所でも、オペレーターの歩行から揺れの影響を受けることなく、滑らかな映像を撮影できる。また、ドリーを使用せずとも、ワイドなスライダー撮影を簡単に行えるとしている。

さらに、下方ToFセンサー、前方と下方にあるデュアルビジョンセンサー、内蔵IMU、気圧計等これらからの入力情報を処理する高度アルゴリズムを用い、滑らかな映像撮影を実現。

ActiveTrack ProはDJI独自の技術を用い、複雑で高度なトラッキングを簡単かつ効率的に行って撮影することができる。DJIの既存のActiveTrack技術をベースに、今回のProバージョンではDJI Ronin 4Dの最新AI技術を駆使し、遠く離れた被写体も追尾しながら、同時にフレーム内の被写体の位置を調整し、最適なフレーミングを維持する。

 

 

プロのフォーカス調整を大きく変えるLiDAR技術

新たに設計されたLiDAR レンジファインダーは、正確なレーザー計測を継続して行い、的確かつ迅速な信頼できるフォーカス調整を行うことができる。10 mまでの範囲で最大43,200個もの測距点を同時に検知することができ、低照度環境下でも被写体の位置を迅速、かつ正確に捉えることが可能。LiDARは被写体の表面の模様に左右されたり、ハンチング現象を起こしたりすることなく被写体までの距離を測定できるため、迅速にフォーカス調整を行うことができる。

マニュアルフォーカス、オートフォーカス、そしてDJI独自の自動マニュアルフォーカス (AMF)、という3つのフォーカス調整モードがあり、マニュアルフォーカスでは、DJI Ronin 4Dの焦点調整補助ツールであるLiDARウェーブフォームを使用して、オペレーターは焦点位置を把握し、非常に高い精度でプルフォーカスを行うことができる。オートフォーカスではドキュメンタリー撮影など、被写体がダイナミックに動く、といった予測できない状況で焦点を自動で調整し、被写体をシャープに捉え続ける。自動マニュアルフォーカスは、マニュアルフォーカスとオートフォーカスの良い面を合わせ持ったモードで、焦点位置の変化に合わせ、自動でフォーカスホイールを回転させ焦点を調整する一方、オペレーターはいつでも手動で直感的に焦点調整をすることができる。

▲新たに設計されたLiDAR レンジファインダー

 

 

超低遅延、耐干渉性のある長距離伝送技術

刷新されたDJIのO3 Pro伝送技術の使用により、4D 映像トランスミッターは最大約20000フィート(約6 km)の範囲で、1080p/60fpsの映像を遠隔モニターへ伝送する(日本国内:4 km)。また、AES 256-bit暗号化技術に対応し、安全な映像伝送が可能で、業界トップのエンドツーエンドでの低遅延伝送を実現。リアルタイムでモニターをスムーズに確認できる。

2.4GHzと5.8GHzの周波数帯に加え、O3 ProはDFS(動的周波数選択)周波数帯にも対応し、信号が混み合うような環境や入り組んだ建築構造の中などでも、大幅に向上した安定性と耐干渉性を発揮。このシステムはひとつのトランスミッターに対し複数のレシーバーの同時接続にも対応し、また、複数のRonin 4Dを使用していても映像を即座に切り替えることができる。

高輝度遠隔モニターでは、1500-nit、7インチモニターにワイヤレス映像レシーバーを統合しています。さらに、モニターにはジャイロセンサーが内蔵されているため、モーションコントローラーとして使用することもでき、動きに応じたカメラ制御を可能にする。また、Ronin 4Dのハンドグリップ、DJI Master Wheels、DJI Force Pro、さらに新登場のDJI 3ch Follow Focusにも接続することができる。複数の遠隔モニターを併用する場合は、各デバイスで独立したLUTを使用し映像素材を別々に確認することができる。モニターにはmicroSDカードスロットが内蔵され、1080p/60fpsまでのプロキシ映像録画に対応。

 

ストレージ、音声録音、バッテリー駆動時間

『DJI Ronin 4D』は、3種類の記録方法に対応しており、USB SSDは、4K映像で費用対効果の高いソリューションとなっている。CFexpress Type-Bカードは、互換性と安定性の両方を兼ね備えている。またDJIが開発したPROSSD 1TBは、最大の解像度とフレームレートにおける内部収録を可能にし、この3種類の記録方法の中で最も優れた性能と安定性を発揮するとしている。

音声録音に関しては、2チャンネルの24bitオーディオに対応したマイクが内蔵。追加の出入力オプションとして、本体にマイク入力とヘッドホン出力の3.5mmジャックがあり、拡張プレートにXLRポートがふたつ搭載。Ronin 2やInspire 2と同様、DJI Ronin 4DはTB50 インテリジェントバッテリーを使用し、最大2.5時間の撮影時間を提供する。TB50バッテリーには自己発熱機能があるため、過酷な環境下でも耐久性に優れている。

 

同梱品概要

  • Zenmuse X9-6K (X9-8K) ジンバルカメラ
  • DL 35mm F2.8 レンズ
  • トップハンドル
  • 高輝度メインモニター
  • ハンドグリップ
  • 4D拡張プレート(SDI/XLR/TC)
  • 4D映像トランスミッター
  • TB50 バッテリーマウント
  • TB50 インテリジェントバッテリー
  • LiDAR レンジファインダー
  • X9 フォーカスモーター

▲対応アクセサリー一覧

 

◉製品情報
https://www.dji.com/jp/ronin-4d

DJI JAPAN株式会社
https://www.dji.com/jp