(11月16日、最後の項目を追記しました)

Nikon Z 6とNINJA V

ATOMOSブースは例年、各社のカメラと同社のモニター兼レコーダーを組み合わせて見せているが、今年、そのセンターにあったのはNikon Z 6とNINJA Vだった。これまでSDI入力タイプのSHOGUNとの組み合わせでソニーFSシリーズやEVA1のRAW出力をSHOGUNでProRes RAW記録するワークフローはできていたが、HDMI入力でのRAW記録は、まずはNikon Zシリーズからようやくスタートしそうだ。まだニコンからは正式発表されていないが、今年の秋のファームアップで、とアナウンスされていたので、そろそろだろう。Nikon Z 6とHDMIケーブルで接続されたNINJA Vには、N-Log、HLG、Nikon RAWとして認識されていて、ProRes RAW記録が可能に。

そのProRes RAWはFinal Cut Pro Xで編集することができ、ATOMOSのHDR対応モニターで、HDR素材としてモニタリングできる。

 

LUMIX S1HとNINJA V

ニコンに続いてパナソニックもS1HにおいてATOMOSとの協業によるRAW記録対応を発表している。ブースにあったS1HとNINJA Vとの組み合わせでは、すでに5.9K RAWと認識していたが、まだ画像は乱れていて、記録できる状態ではなかった。

SUMO 19とSHOGUN 7

ATOMOSのレコーダーの現行ラインナップはHDR対応の高輝度モニターであり、RAW/ProRes/DNxレコーダーになっているが、液晶をタッチして切り替えられる4入力のスイッチングレコーダーとしても運用できる。ただし現状はSDI入力の認識でLevel-AとLevel-Bの問題があり、モニタリングであれば自動認識で表示されるが、ソニーの機器からの出力がLevel-Aのため現状ではまだ記録できないという。

8K ProRes RAW対応のNEON

今年の6月のCine Gearで発表された8K ProRes RAWレコーダー&HDRモニターのNEONシリーズ。カメラセンサーからの入力を8K 60fpsでダイレクトにProRes RAW と ProRes で収録するものだ。このモニターの反対側にキヤノンの8Kカメラも展示されていたが、8K ProRes RAWのワークフローが具体的に見えてくるのはもう少し先になりそうだ。

 

NINJA VのSyncモジュール

Inter BEE最終日にNINJA V用のAtomX Syncモジュールが届いた。これは昨年発表されていて製品がまだ出ていなかったもので、Ninja VのBluetoothによるワイヤレス制御が可能になり、タイムコード同期やRECコントロールが可能になる。

マスターとスレーブを設定することで、多くのカメラのタイムコードを合わせてマルチカメラ収録できるようになるという。ちなみにAtom Sync機能を利用できるのは今のところNINJA Vなど、バッテリー端子部分に専用端子があるものに限られる(SHOGUN 7では利用できない)。