今年のInter BEEを象徴するのはブラックマジックデザインのトレーニングブースかもしれない。メインブースは毎年同じレイアウトで、一番奥にカメラコーナー。壁に製品が展示され、フロアは広めにとられており、一角がセミナーコーナーになっている。今年はこのメインブース以外に、DaVinci Resolveの無料トレーニング用のブースを確保。机にiMacが置かれ、そこで受講する人は、毎日朝10時に受付をして希望のコースを受けるという仕組み。当然この無料トレーニング講座はすぐに埋まり、周囲では立ち見がでるような状況だった。
トレーニングブースの様子。
初日のスケジュール
メインブースのほうのセミナーコーナーは、多数のクリエイターがDaVinci Resolveはポケシネでの作品制作について語っていた。
DaVinci Resolveのカラーグレーディングの講師としても人気の高いカラリストのBen Conkey氏によるセミナー。素材がCMだったため、写真撮影ができなかったが、あるシーンをもとにどうやってグレーディングをしていったかという流れと実際の作業を見せていた。こちらはすでにカラーグレーディングをやっている人にとって参考になる内容だった。
常に多数の人を集まていたのはこのセミナーブースと、DaVinci Resolve関連だった。
新製品で気になるのはBlackmagic Video Assist 12G HDR。5インチおよび7インチの両モデルともに12G-SDIとHDMI 2.0に対応。記録は10-bit Apple ProResだけでなく、Blackmagic RAWに対応しているカメラでは12-bit Blackmagic RAWで収録できるとのこと。発表段階では、EOS C300 Mark IIやEVA1などが挙げられていて、EVA1との組み合わせで展示されていた。HDMI入力もあるので、将来的にはデジタル一眼系でもBlackmagic RAWで記録する道が拓けていくかもしれない。
もう一つの注目がYouTuberなどを想定した3万円のHDのスイッチャーATEM Mini。上位のスイッチャー同様、ソフトウェアスイッチャーパネルも利用できる。実動するモデルが置かれており、近く出荷が開始されるとのことだった。