オリンパス株式会社は、「OLYMPUS OM-D E-M1X用」ファームウェアVer.2.0を12月3日(木)から公開する。また、「OM-D E-M1 Mark III」用ファームウェアVer.1.2、「OM-D E-M1 Mark II」用ファームウェアVer.3.4、「OM-D E-M5 Mark III」用ファームウェアVer.1.3も同時に公開する。
「OLYMPUS OM-D E-M1X用」ファームウェアVer.2.0では、AI技術の一種であるディープラーニング技術を用いて開発された「インテリジェント被写体認識AF」に「鳥認識」を追加、カメラが自動で鳥を検出し、鳥の瞳に対して優先的にフォーカス・追尾するため、撮りたい瞬間を逃さず、構図に集中して撮影することができる。さらに、動画RAWデータ出力に対応するなど、各種性能が向上。
「OM-D E-M1X」 ファームウェア Ver.2.0主 な 内容
1. 「インテリジェント被写体認識AF」 に「鳥認識」を追加、鳥の瞳まで自動で検出・追尾が可能
・鳥の瞳・頭部・全身を高精度に自動検出・追尾
「インテリジェント被写体認識AF」 に「鳥認識」を追加、小型から大型までの多種多様な鳥を認識。撮影時は、被写体の鳥の瞳に優先してピントを合わせ、瞳が検出できない場合でも、頭部または全身を検出して追尾する。さらに、鳥の生息地で想定される撮影者と被写体の間に草木などの障害物があるような場面でも十分に効果を発揮し、検出した被写体にピントを合わせ続けるため、撮影者はフレーミングに集中できる。
▲鳥の瞳を自動検出、追尾
・撮りたい瞬間を逃さない 「プロキャプチャーモード」に対応
野鳥撮影でも好評の 「プロキャプチャーモード」と併用が可能。鳥の飛翔や捕食の瞬間など、撮影が難しいシーンでも決定的な瞬間を逃さず記録することができる。
▲「プロキャプチャーモード」使用イメージ
・超望遠撮影時でも、フレーム全域で被写体を検出可能
超望遠レンズを含めてどのM.ZUIKO DIGITALレンズを装着した撮影においても、 AFカバーエリア全域で鳥を検出。画面の周辺部でも鳥を検出できるため、より自由度の高いフレーミングが可能。
▲AFカバーエリア 全域 で 鳥 を 検出 可能
2. ATOMOS社製 HDRモニター /レコーダー「NINJA V」 への動画RAWデータ 出力 が 可能
▲「OM-D E-M1X」にATOMOS社製「 NINJA V」を装着
「OM-D E-M1X」で撮影した4K 30P/25P/24P、Cinema4K 24P動画をATOMOS社製HDRモニター/レコーダー「NINJA V」へ12bit RAWデータで出力が可能、「NINJA V」へ出力されたデータはProRes RAW形式で記録される。プロの映像制作で求められる撮影後のカラーグレーディングや露出調整など、高度なポストプロダクションに対応。同機能の使用には「NINJA V」のファームウェアアップデートが必要。
「NINJA V」ファームウェアダウンロードサイト:https://www.atomos.com/firmware/ninja-v
3. 深度合成対応レンズに「 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO」を追加
カメラ内深度合成に使えるレンズとして、「M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO」を追加し、対応レンズが11本となった。
4. 動画手ぶれ補正の安定性向上
動画撮影時の手ぶれ補正制御を見直し、パンニングした際でも、ぶれが少なく、より自然な映像を記録できるように調整。
5. フォーカス 距離 指標表示の追加
MF時に素早くフォーカスの移動方向や位置の目安をつかむことができる指標の表示を追加。
ファームウェアアップデート後の各機能対応表
◉ファームウェアアップデート
https://cs.olympus-imaging.jp/jp/support/cs/dslr/fw/index.html
オリンパス株式会社
https://www.olympus-imaging.jp/