パナソニック、ボックス型のフルサイズミラーレス一眼LUMIX DC-BS1Hを発表


 

パナソニック株式会社は、ボックススタイルのフルサイズミラーレス一眼カメラ、LUMIX BOX『DC-BS1H』を12月16日より発売する。価格はオープンで、市場想定価格は、404,000円前後(税込)。

『DC-BS1H』は、マルチカメラでの撮影や配信にも対応したボックススタイルのフルサイズミラーレス一眼。動画性能では、ハイエンドモデル「LUMIX S1H」の高機能を継承し、広いダイナミックレンジと優れた色再現を実現する14+ストップ V-Log/V-Gamutや、高感度撮影に優れたデュアルネイティブISOテクノロジーを搭載。

6K24p 10 bit(横縦比3:2)、5.9K30p 10 bit(横縦比16:9)等の高解像度動画の記録時間無制限や、HDMI経由での動画RAWデータ出力に対応するなど、様々な動画フォーマットに対応。さらに、ボックススタイルの形状を活かし、豊富な入出力のインターフェースを搭載。BNC端子とLAN端子を搭載し、3基のBNC端子はそれぞれ3G-SDI出力、タイムコード(TC IN/OUT)、Genlock入力に対応。

また、LAN端子を用いて、最大4K60p 50 Mbpsの有線IPストリーミング、パソコンからの複数台制御(最大12台)、PoE+対応機器からの給電、SDKを活用した外部からの機器制御が可能。撮影現場に合わせて自在にカスタムできるため、三脚やジンバルを活用したスタイルに加えて、マルチカメラでの撮影や配信にも対応している。

本体サイズは、 約93.0(幅)x 93.0(高さ ) x 78.8(奥行)mm、質量約585g。

 

▲使用イメージ

 

主な特長

1. マルチカメラでの撮影や配信にも対応したボックススタイルのフルサイズミラーレス一眼

・パソコンからのカメラ制御機能によるマルチカメラ撮影など、撮影現場に合わせて自在にカスタムできる

マルチカメラでの撮影時には、1台のパソコンから最大で合計12台のLUMIX BOX(同機及び「LUMIX BGH1」)をコントロールすることが可能。さらに、LUMIX BOXシリーズ両機種とも同じガンマカーブのLog撮影(V-LogV-Log L)に対応。また、ライブ配信においてもHDMISDIからの映像出力に709LUTやカスタムLUT.vlt)を適用できるので、画作りにこだわったシネマティックなライブ配信を行うことも可能。

・最大4K60p 50 Mbpsの有線IPストリーミング(RTP/RTSP)を活用したライブ配信が可能

最大4K60p 50 Mbpsの有線IPストリーミング(RTPRTSP)に対応。同機とパソコンを有線LANケーブルで接続することで配信プラットフォームを活用したライブ配信が可能。専用ソフトウェア「LUMIX Tether for Multicam」を使用すれば、IPストリーミング中の各種設定や操作も可能。また、それ以外にHDMI出力や3G SDI出力に対応しているため、キャプチャーボードやスイッチャー等の映像入力機器との接続時にも、接続先の機器に合わせて解像度を優先したり、接続の安定性を優先したりと、現場に合わせた最適な接続方法を選択できる。

 

2. フルサイズセンサーによる高性能な動画撮影を実現

・24.2M フルサイズCMOSセンサーとデュアルネイティブISOテクノロジーが実現する高感度画質

高感度に優れた有効画素数24.2M CMOSセンサーを採用し、低照度環境下でも美しい描写を実現。また、1画素ごとに専用回路を2系統備えた「デュアルネイティブISOテクノロジー」を搭載。ノイズが増幅してしまう高ISO感度設定時に「低ISO感度回路」から「低ノイズ・高ISO感度回路」に切り換えることで、ノイズを抑えたより自然で美しい静止画・動画記録が可能。常用の最高ISO感度はISO51200、拡張ISO感度はISO204800を実現。

・パナソニック製シネマカメラ「VARICAM」と同水準の階調・色域を実現する14+ストップ V-Log/V-Gamut

優れたハイライト耐性を持つ14+ストップの広ダイナミックレンジを実現。暗部からハイライト部分まできめ細かに描写し、映像制作の編集で自由度の高いカラーグレーディングが可能に。V-Log撮影時に、LUT適用後の映像を外部モニターに表示するV-Logビューアシスト機能で仕上がり時のルックを確認することができる。

・6K24p 10 bit(Full)/5.9K30p 10 bit (Full)/Cinema4K60p 10 bit(S35)などの豊富な動画記録モード

センサー全域を使った「横縦比3:2 6K/24p5.4K/30p)、横縦比16:9 5.9K/30p動画記録」などの高解像撮影を実現。また、豊富な情報量でポストプロダクションに有効な「フルエリア画角でのCinema4K/30p 4:2:2 10 bit動画記録」や、「スーパー35mm画角でのC4K/60p 4:2:0 10 bit動画記録」など、豊富な動画記録モード選択が可能。4:2:2 10 bit動画記録モードでは、パソコンの処理負荷を抑えたスピーディーな編集が可能な「ALL-Intra動画記録」を選択でき、最大400 Mbpsの高ビットレート記録が可能。また、HDMI端子からは4:2:2 10 bitの映像出力を行うことができ、動画記録中のHDMI映像出力にも対応。HDMI端子からC4K/60p4K/60p4:2:2 10 bit映像を同時に出力することや、カメラ内のSDメモリーカード記録を行いながら、外部レコーダーで高画質な映像を同時記録することも可能。

・HDMI経由での動画RAWデータ出力(最大5.9K)に対応

ATOMOS社製「Ninja V」、Blackmagic Design社製「Blackmagic Video Assist 12G HDR」モニター/レコーダーへ5.9K 30p4K17:960pなどの動画RAWデータの出力が可能。動画RAWデータ出力により、ポストプロダクション時の編集やグレーディングに有効なApple ProRes RAWを「Ninja V」で、Blackmagic RAWを「Blackmagic Video Assist 12G HDR」で記録できる。また音声データのHDMI出力にも対応。

・すべての動画記録モードで記録時間無制限

高精度な放熱シミュレーションと放熱ファンを搭載した放熱構造により、すべての動画記録モードにおいて、動作保証温度内における記録時間無制限を実現。長時間撮影を可能にすることで30分を超えるノーカット撮影が可能。

 

3.多彩な入出力端子を装備

・BNC端子3基とPoE+対応LAN端子を搭載

マルチカメラ撮影時などに複数台のカメラを制御し、効率的なオペレーションを実現するために、3基のBNC端子とPoE+対応のLAN端子、HDMI端子を装備。

・最大12台のLUMIX BOX(同機及び「LUMIX BGH1」)を1台のパソコンからLAN制御可能

ハブとLANケーブルを使い本機とパソコンを接続し、パソコンからカメラ(合計最大12台まで)をコントロールすることが可能。同機の発売に合わせて公開する専用ソフトウェア「LUMIX Tether for Multicam」をパソコンへインストールし、パソコン画面上でライブビューを確認できる。また、指定したカメラの絞り、シャッタースピード、ISO感度、ホワイトバランスなどの設定を変更することも可能で、マルチカメラ撮影時の細かな設定をスムーズに行える。また、USBケーブルを経由して同様の制御を行うことも可能。

 

◉製品情報
https://panasonic.jp/dc/products/s_series/bs1h.html

パナソニック株式会社
https://www.panasonic.com/jp/home.html

vsw