株式会社シグマは、世界初のすべての焦点距離で開放T1.3を実現したラージフォーマット対応シネレンズ『Aizu Prime Line』を2025年8月に発売する。 マウントは、PL マウントとソニー E マウント。価格は1,650,000円(税込)。
『Aizu Prime Line』は、18mmから125mmまで広範囲の焦点距離をカバーするシステムとして展開。まずは主要な25、27、32、35、40、50、65、75mmの8本をリリースし、続いて広角側の18、21mm、および望遠側の100、125mmについても順次拡充していくとしている。超広角から望遠まで、あらゆるシーンや構図に対応し、さまざまな映像表現に応える包括的なシステムを実現。
また、カラーバランスやコントラスト、フレアやゴーストの特性に至るまで、徹底してラインアップ間のルックを統一。18mmから125mmという幅広い焦点距離においてシーン間の一貫性を確保している。
φ46.3mmの広いイメージサークルにより、フルフレームやSuper 35はもちろん、ARRI ALEXA LF Open GateやVistaVisionなど、最新のラージフォーマットカメラでの収録にも対応。
最短撮影距離の短さにより、印象的なクローズアップ撮影が可能。さらにT1.3という明るさがもたらす極めて浅い被写界深度と豊かなボケが背景を美しく溶かし、これまでにない立体感と奥行きを生みだす。
ラージフォーマット対応のT1.3としては軽量設計を実現。T1.3の明るさと優れた機動力を両立し、ドリーやステディカム、ジンバル、さらにはハンドヘルド撮影まで、あらゆるシーンで高い柔軟性と表現力を提供する。さらに、広いフォーカスリングの回転角や、均一なピッチで設計された絞りリングなど、機構設計の随所には、Sigma High Speed Primeシリーズで培われた技術と経験が生かされている。
そのほか、ZEISS eXtended Dataに対応。撮影時にリアルタイムでのフィードバックを得られるだけでなく、レンズのディストーションとシェーディング補正データを含む出力に対応し、VFXプロジェクトでのワークフロー向上に寄与する。
主な仕様
製品名 | 最短撮影距離 | レンズ前枠径 | 長さ ※ | 質量 ※ |
18mm T1.3 LF | TBD | |||
21mm T1.3 LF | TBD | |||
25mm T1.3 LF | 0.31 m / 1’0 | 95 mm / 3.7″ | 125 mm / 5″ | 1.7 kg / 3.6 lb |
27mm T1.3 LF | 0.33 m / 1’1 | 95 mm / 3.7″ | 125.4 mm / 5″ | 1.7 kg / 3.6 lb |
32mm T1.3 LF | 0.34 m / 1’2 | 95 mm / 3.7″ | 128.5 mm / 5.1″ | 1.7 kg / 3.7 lb |
35mm T1.3 LF | 0.35 m / 1’2 | 95 mm / 3.7″ | 128.6 mm / 5.1″ | 1.6 kg / 3.6 lb |
40mm T1.3 LF | 0.38 m / 1’3 | 95 mm / 3.7″ | 128.8 mm / 5.1″ | 1.6 kg / 3.5 lb |
50mm T1.3 LF | 0.48 m / 1’7 | 95 mm / 3.7″ | 126.3 mm / 5″ | 1.7 kg / 3.7 lb |
65mm T1.3 LF | 0.61 m / 2’0 | 95 mm / 3.7″ | 125 mm / 5″ | 1.6 kg / 3.6 lb |
75mm T1.3 LF | 0.73 m / 2’5 | 95 mm / 3.7″ | 128.1 mm / 5.1″ | 1.7 kg / 3.8 lb |
100mm T1.3 LF | TBD | |||
125mm T1.3 LF | TBD |