ソニー、31型4K HDR対応マスターモニターの最上位機種 BVM-HX3110 と18型マルチフォーマット液晶モニター LMD-A180を発表


▲『BVM-HX3110』(写真左)、『LMD-A180』(写真右)

 

ソニーは、31型 4KHDR対応のマスターモニター『BVM-HX3110』と18型マルチフォーマット液晶モニター『LMD-A180』を発表した。発売日と価格(ともに税込)は以下のとおり。

・『BVM-HX3110』: 4,378,000円(2023年11月)
・『LMD-A180』 : 参考予定価格 44万円台~(2023年秋)

 

『BVM-HX3110』は、BVMシリーズのモニターの特長である正確な深い黒色や色再現、画質の一貫性、緻密な画面描写などを継承しながら、従来の四倍以上の高輝度部分まで色表現、階調表現を実現。

新たに高速動画応答のオプションライセンスを導入することで、高輝度を維持しながら動画のブレを低減することが可能。また、より広い視野角に対応すると共に、パネル表面の反射を大幅に抑制。

さらに、BVMシリーズのマスターモニターとして、高い評価を得てきた『BVM-HX310』(既存モデル)の販売も継続し、同じガンマカーブや操作の一貫性を有する『BVM-HX3110』と併用して利用することが可能。また、『BVM-HX3110』は、『BVM-HX310』に加え、『PVM-X』および『LMD-A』シリーズのモニターなど、ソニー製の複数のモニターと同じ色域を利用しており、シームレスに連携することができる。

『LMD-A180』は、広色域液晶モニターを備えた18型マルチフォーマット液晶モニター。『BVM-HX3110』と同じ広色域を採用し、連携して使用することができる。撮影現場に持ち込んでの画質確認に適しており、また一般的なモニタリングの目的で、ラックに固定して使用することも可能。『LMD-A180』は、狭ベゼル化により、画面サイズは従来モデルに比べ対角線で1.9インチの大型化をしつつも、従来モデルと同じラックスペースに設置が可能。

 

 

 

 

『BVM-HX3110』の主な特長

1. 正確な色再現に加え、4000cd/m2の高輝度や高速動画応答を実現

ソニーが設計した新型二層液晶パネルと、ソニー独自の信号処理を用いたTRIMASTER HX技術を搭載。
これにより、正確な深い黒色や色再現をしながら、4000cd/m2の高いピーク輝度や、高速動画応答を実現。

▲パネル構成イメージ

 

2. ソニーの業務用モニター初のIP化を実現

SMPTE ST 2110信号用の標準 IPインターフェイスにソニーの業務用モニターとして初対応。ライブ制作を効率的に実現するソニーのオンプレミスクラウド・ライブプロダクション「Networked Live」で、生放送の前や放送中に撮影チームが画質やスイッチング状況を確認することができる。

 

3. パネルの外光反射の大幅な低減と広視野角を実現

外光反射を抑える技術により、パネル表面の外光反射を大幅に抑制する。また、光学設計を最適化したことにより、広い視野角を実現。

 

4. 機能拡張により、操作性を拡充

同モニターの新しい標準ツールセットには、WF/VS、フォールス カラー、フォーカス アシスト、クローズドキャプション、3D LUT処理、画面の四分割・二分割表示モードなどの便利な機能が搭載。加えて、オプションのライセンスでは、ST 2110-22(JPEG-XS)のデコードおよびSNMP(Simple Network Management Protocol)のサポートも可能。追加のライセンスにより、HDR/SDR変換やユーザー 3D LUT信号出力などの他のオプションツールが有効になる。

 

5. モニターシリーズ間での一貫した色再現を実現

『BVM-HX310』や『PVM-X』および『LMD-A』シリーズのモニターと同じ色再現を採用しており、シームレスに連携が可能。

▲モニターシリーズ間での色再現領域

 

 

 

LMD-A180』の主な特長

 

■HDR EOTFに対応
■色域ITU-R BT.2020に対応、広色域表示可能なパネルで正しい色を再現
■2SIペイロードIDレベルA・レベルBに対応し4K制作をサポート
■フォルスカラー機能
■シンクフリーサイドバイサイド機能
■S-Log3、S-Log2のSDR表示に対応
■フレキシブルエリアマーカー機能を追加
■薄型・軽量・頑丈な筺体
■高性能LCD、10ビット画像処理エンジン搭載による優れた階調表現
■入力波形(ウェーブフォーム)/オーディオレベル(8CH)/ベクトルスコープ表示機能
■ベクトルスコープ
■ライン位置でのウェーブフォーム
■8chオーディオレベル表示モード
■カメラフォーカス機能
■カメラメタデータ表示機能
■高性能のI/P変換を実現
■3G-SDI(2系統)やHDMIなどのインターフェースを標準装備
■DC駆動対応、低消費電力の実現
■タイムコード表示、IMD(インモニターディスプレイ)機能
・タイムコードとウェーブフォーム
・IMD表示
■2K入力、2048シフト機能
■グリッド表示機能
■画像反転機能
■DC電源低下時の警告表示
■アナモフィック表示機能
■プローブ対応の高精度キャリブレーション機能搭載
■起動設定機能
■管理者機能を強化
■ファンクションキー長押しによるダイレクト設定

 

 

◉製品情報

『BVM-HX3110』
https://www.sony.jp/pro-monitor/products/BVM-HX3110/

『LMD-A180』
https://www.sony.jp/pro-monitor/products/LMD-A180/

 

vsw