※このウェビナーは2020年7月13日に開催したものです。

 

本ウェビナーでは、ディレクター・ビデオグラファーとして活動し、シネマティックでストーリーを感じさせるウェディングムービーを得意とする酒井洋一さん。自身が監督・撮影・編集を手がけたウェディングムービーの作品を例に、ストーリーの見つけ方、組み立て方を解説します。

 

●本編を見る

本映像は、2020年7月13日に行われたライブ配信のアーカイブとなります。

 

●講座の内容

酒井さんが監督・撮影・編集を手がけたウェディングムービー「Keisuke + Reiko Takasaki Wedding」を例に編集を含めた作品の組み立てについて紹介していきます。

酒井さんは自身の著書「フィルムメイキング・ハンドブック」のなかで、こう綴っています。「作品には一つの大きなメインストーリーがあります。カップルやクライアントの表現したいことや伝えたいことは何なのか? それが作品の最後に結実するものです。メインではないが、サブ的な小さなストーリー、ミニストーリーに遭遇することもあります。そしてそれは最低3カット以上撮る必要があり、私たちが常に現場で追い求めているものです。このミニストーリーを集めることこそが私たちのウェディング撮影です」

講演では『メインストーリー』と『ミニストーリー』をどのように見つけていったのか、そしてそれをストーリーとして成立させるために、時間軸通りの記録ではなく、構成・編集をどのように考え、作品を組み立てていったのかお話いただきます。

●音楽家との意思疎通、ロイヤリティーフリーの音源サイトでの音楽の探し方も

この作品では音楽を作曲家の若狭真司さんに依頼し、オリジナルの楽曲を制作しています。ウェビナー当日は若狭さんもリモート出演いただき、映像クリエイターが作曲家とどんな意思疎通をして楽曲を制作していったのか、紐解いていきます。ロイヤリティーフリーの音楽サイトの酒井さん流の使い分けなども紹介。

 

 

●講師

酒井洋一

(株)HIGHLAND代表。神田外語大学英米語学科を卒業後、ハリウッドに渡りLos Angeles City
College 映画学科卒業。3年の間、現地でCM、PV、ショートフィルムなどの現場に参加し、フィルム
での映像制作を習得。帰国後、MV制作プロダクションの最大手、(株)SEPに入社。安室 奈美恵、
Mr.Children、KREVA、MONKEY MAJIKなど150本以上のアーティストの映像制作に携わる。2009年、クリエイティブブランド「HIGHLAND」を設立。ウェディング撮影を中心に活動を開始。その後、世界のトップ撮影チームであるSTILLMOTIONのワークショップに幾度となく参加。彼らのストーリーテリングの真髄に触れ、近年では世界での挙式/前撮り撮影や、留学時代に習得したフィルムでの映像表現に再び力を入れるなど、常に新しい技術や想いを大切に、カップルそれぞれの「ストーリー」 を表現していくスタイルに磨きをかける。

 

●ゲスト(リモート出演)

若狭真司

作曲家。未音制作所 (ひつじおとせいさくじょ)代表。幼少より、グラフィックデザイナーであった父の影響で、グラフィックデザイン、音楽 ( ジャズ、クラシック etc…) に親しむ。10代より音楽活動を開始。東京都内のライブハウスやクラブイベントを中心に活動する中で、自身の音楽性における静寂性や、より音響的な感覚を追求するため独学で音楽を学び直す。その後、都内 MA スタジオに勤務し、ラジオやTVCM、ゲームなどの音響、選曲、録音を学ぶ。その傍ら、和声法、作曲法の基礎を現代音楽作曲家の徳備康純氏に、小野瀬雅生バンド (ex ク レイジーケンバンド ) のギタリストで、TVCM やゲーム音楽のアレンジャーとしても活躍する須藤祐氏にアレンジを学ぶ。 2016 年より未音制作所を開業。各種の広告媒体、展示会やファッション ショー、イベントへの音楽提供、演出を中心にその活動の幅を広げている。また、映像作家とのアート / エレクトロユニット 「SEMIOSIS」を結成。Spotify や itunes 上で北米、メキシコ、ベルリン等海外を中心に3万以上のリスナーを獲得し、新たな音を提供し続けている。