「音楽」にとって「映像」が欠かせない現在。ライブはマルチカメラで収録されてパッケージ化され、配信され、アーティストの新曲もミュージックビデオとしてYouTubeで再生されることが増えています。映像制作者のなかには音楽業界と近いところで仕事をしている人も多いと思います。
10月号の特集では、ライブのマルチカメラ撮影と編集のノウハウをメインに、ミュージックビデオの制作方法も含めた、音楽をめぐる映像制作の話題を取り上げていきます。
はじめてのフィルム撮影MV制作
このウェビナーではディレクターの酒井洋一さんとシネマトグラファーの古屋幸一さん、コダック合同会社の山本泰貴さんをお招きしてフィルム撮影の基礎知識とフィルム撮影でのMV制作のノウハウについて解説いただきます。
今回は特別に、リアルとオンラインのハイブリッド形式でのウェビナーとなっています。ご都合のつく方はぜひ会場からの参加をお待ちしております!
今、フィルム撮影は現像がデジタイズサービスとセットになることにより、デジタルのワークフローに乗やすくなりました。ProResや4Kにすることでクオリティもアップし、表現手法のひとつとしてMVなどでは今また積極的に使われ始めています。
ただ、専門学校などでフィルムカメラ撮影を勉強していない人や、デジタル一眼からスタートしたビデオグラファー、ビデオカメラから入ったビデオカメラマンにとって、フィルムカメラはハードルが高いどころか触ることすら難しいでしょう。
今回の講座はフィルム経験のないビデオグラファーにもわかりやすく、フィルムカメラの基本から、現像以降のワークフローまでを紹介していきます。フィルムで撮ってみたいけど、なにも分からないという方を対象に、フィルム映像制作の流れが掴めるものになります。
さらに、サニーデイ・サービスのヴォーカリスト/ギタリスト、 プロデュース・楽曲提供・映画音楽・CM音楽・執筆・俳優など、形態にとらわれない表現を続ける曽我部 恵一氏の新曲MVを16mmフィルムで撮影。当日は制作で参加した酒井氏と撮影の古屋氏から、撮影された映像をもとに、撮影のプロセスや撮影当日の裏話、完成までの道のりを紹介します。
MVのディレクター、プロデューサー、制作担当者にも参考になるはずです。
●本編を見る
※本映像は、2023年8月17日に行われたライブ配信のアーカイブとなります。
●講座の内容
- フィルムカメラの現状について
- フィルムカメラとは? 8mm 16mm
- 入手できるカメラや貸出可能カメラとその費用
- フィルムの入れ方、カメラの使い方
- 現像ワークフロー
- MV作品撮影の舞台裏
- フィルムで撮られた作品リスト
- 質疑応答
※当日はフィルムカメラも展示予定。
●登壇者
酒井洋一
古屋幸一
エンタテインメントイメージング本部にて、劇映画製作プロダクション、撮影監督への営業を担当。その後上映用プリントフィルムの営業を経て、現在は劇映画&コマーシャルセグメントのリーダーとしてCM、MVプロダクションも含め、撮影用ネガフィルムの全般の営業を担当している。
趣味は家飲みと映画鑑賞、好きな作品はインセプション。