VIDEO SALON2月号の特集は「映像クリエイターと生成AI」。ChatGPTなどのテキスト生成AIをはじめ、アドビFireflyやMidjourney、Stable Diffusion、DALL-E3などの画像生成AI、Runwayなどの動画生成AIなど様々なAIが登場しています。

生成AIの著作権について正しく知っていますか?

本ウェビナーの講師は、アートやエンタテインメント業界を得意とする「骨董通り法律事務所」の弁護士・田島佑規さんです。今年6月、文化庁が「AIと著作権」に関連する見解を発表しました。今回は、文化庁の見解も踏まえながら、クリエイターが生成AIを活用する際に知っておくべき著作権の知識を学びます。

キャラクターや背景など、映像制作の現場で使用するケースを想定して、その時はどう考えたら良いかをお伝えしていきます。どこまでがOKで、どこからがNGなのか。仕事で映像制作を行うクリエイターは必見です。正しい知識を持って、創作の幅を広げていきましょう。

 

 

●ウェビナーを視聴する

本映像は、2023年12月12日に行われたライブ配信のアーカイブとなります。

 

●登壇者

田島佑規 弁護士(骨董通り法律事務所)

2008年 洛南高等学校卒業
2013年 神戸大学法学部卒業
2015年 京都大学法科大学院修了
2016年 弁護士登録(大阪弁護士会・69期)
2017年 弁護士法人 淀屋橋・山上合同入所
2020年 骨董通り法律事務所加入(第二東京弁護士会)
-2023年3月 国内大手番組制作会社に部分出向
2023年4月- (株)NHKメディアホールディングスに部分出向

■著書・論文
「舞台芸術公演の著作権とアーカイブのための権利処理」デジタルアーカイブ学会誌 2023,Vol.7,No.1〔共著〕(2023年)
「はじめての演劇」一般社団法人 日本演出者協会〔共著〕(2022年)
「エンタテインメント法実務」弘文堂〔共著〕(2021年)
「新たなライブエンタテインメントに関する課題調査報告書」〔共著〕(2020年)
「Q&A会社のトラブル解決の手引」追録65号 新日本法規出版〔共著〕(2019年)

●講座の内容

・自己紹介

・文化庁の「AIと著作権」についての見解を読み解く

今年6月に公開された、著作権セミナー「AIと著作権」の講演映像および講演資料。我々映像クリエイターは、どこに着目して考えれば良いのか。そのポイントをわかりやすく解説します。

文化庁HP

・これって著作権、大丈夫?生成AIのケーススタディ

生成AIの使用シーンを想定して、著作権をどのように考えれば良いのかをお伝えしていきます。

1.Chat GPTでシナリオ作成

「映画やドラマなどの作品で、Chat GPTに書かせた脚本を使うのはOK?」

人気の脚本家のシナリオを覚えさせて、文章を書かせても大丈夫なのでしょうか。

 

2.キャラクター制作

「アニメ作品など、生成AIで作り出したキャラクターを使用するのはOK?」

有名作品のキャラクターをAIに学ばせて、生成するのは大丈夫なのでしょうか。

 

3.背景の制作

「アニメ作品や実写合成作品など、生成AIで背景を作るのはOK?」

背景に東京タワー、六本木ヒルズ、スカイツリー、さらに歴史的建造物などが映っているのは大丈夫なのでしょうか。

 

4.バーチャルヒューマン

「生成AIでバーチャルヒューマンを作り、それを作品に使ってもOK?」

既存の人物と似ているのは?声って大丈夫なの?ディープフェイク問題も辿りながら、考えていきます。

 

5.動画のエフェクト、編集作業

「エフェクトやカット編集などをAIに任せてもOK?」

人気のYouTuberやクリエイターの編集方法を学ばせて、そのように編集した映像を公開するのは問題ないのでしょうか。