越後屋スタジオさんの木場撮影スタジオを見学しました


Report◉編集部 一柳 Photo◉渡邊 聡

先日は高田馬場撮影スタジオを紹介しましたが、今回は木場スタジオです。こちらは昨年2018年に完成して同年2月にスタートしたばかりという新しいスタジオ。

元は新聞社の印刷工場だったという4階建ての建物で、そこが丸ごと一棟、スタジオになっています。

1FのAスタジオは車をまるごと乗り入れ可能な、セットの建て込みができる撮影スタジオ。奥にはLEDパネルを組み合わせた300インチのスクリーンが設置されていました。実は越後屋スタジオを運営する株式会社クラフティは映像・音響機器のレンタルを行なっていて、このLEDビジョンのレンタルもしています。ここはそのデモスペースでもあるとのこと。

LEDビジョンは下から組み上げていくのが普通ですが、そうすると、足元を占有してしまうことになるので、上から吊るすということも可能だそうで、実際右側のパネルは上から吊り下げられています。

ひとつ上に上がった2FがBスタジオで、こちらはクロマキーキーカーテン常設スタジオとして日本最大級の広さとのこと。生配信対応の撮影スタジオ。控え室は同じフロアで3部屋利用できます。こちらにはコントルームがないので、スタジオ内に収録や配信のための機材を入れるか、もしくは隣接する控え室をコントロールルームにすることができるそうです。

その上の3FがCスタジオで、こちらは広大なコントロールルームが隣接しています。

コントロールルーム。とにかく広いです。でも現代のIPベースのスタジオなので、機材はこれだけだし、他にマシンルームがないんですよね。当たり前ですが、VTRが入っているラックはないので。そこが従来のスタジオとまったく違うところです。

各階にNURO光の2G回線が2回線引かれていて、1回線落ちても大丈夫ですし、生配信を複数のサービスに送ることも可能です。eスポーツで50名の同時対決の配信を実施したこともあるそうです。

最近は、生配信ではなく、ご利用のお客様によってはスイッチングアウトを収録して、持ち帰ったデータをその日のうちに編集して配信されるというパターンもあるそうです。テレビ放送以外のところで、スタジオを利用した映像の配信のスタイルが多様になってきているようです。

こちらも高田馬場同様、TriCaster 8000が導入されています。

ちなみにミキサーですが、高田馬場はベリンガーだったんですが、こちらは、お客様の要望を取り入れてヤマハにしているそうです。

さて、一番上の4Fは、ラウンジ&テラスになっていました。休憩はもちろん、撮影・打ち上げなどにも貸切利用が可能だそうです。もちろん、ショールーム的な役割もあるのだとか。左奥にあるのは、シャープの8Kモニターです。

面白いのは、右にある床ビジョンで、これは床面に映像演出ができるLEDビジョンです。床ビジョンの上を歩いたりすると、それに反応してインタラクティブに映像が現れます。この床ビジョンもレンタルされているそうで、ここは休憩スペースなのですがやはりプロモーション的な役割があるようです。

これもパネルを組み合わせる構造になっています。
ラウンジからテラスに出ることができます。ちなみにこのウッドデッキは、スタジオのスタッフの方々で日曜大工的に作ったのだそうです。
案内していただいのは、木場スタジオのスタッフの方々。左から中川寛之さん、高島恭志朗さん、本郷智之さん。見学予約として、ビデオSALON様と入っていました。お気遣いありがとうございます!
元は新聞社の印刷工場で、輪転機まであったという建物が、極太回線が引かれたIPベースの新しい配信スタジオになっていました。まさにメディアの変遷の象徴のようなスタジオでした。
実際の運用事例で舞台裏を公開できるものがあれば、ぜひ取材したいと思いました。
越後屋スタジオ https://www.echigoyastudio.jp/