トラベル三脚の最適解を求めて。マンフロットbefree 3 ウェイライブ アドバンスを使ってみた


昨年末にマンフロットから登場したビデオ/スチル両対応のトラベル三脚、befree 3ウェイライブ アドバンス。日頃写真をメインに動画制作も行う16歳のフォトグラファー、キョウノオウタさんに現場に持ち出してテストしてもらった。

テスト・文●キョウノオウタ

ワンマンで仕事することが多い人にとって、機材の重量は大事になってくる。重いカメラでも耐えられる安定感と、長時間持ち運んでも苦にならない重量。片方を捨てれば、もう片方が手に入る。映像、写真共に三脚選びには時間を使う日々。機材のパッキングをする上で、何度悩んだことだろうか。

3Way雲台でスチルとビデオ両方に対応

▲コンパクトに折り畳める

 

▲付属のケースに入れてコンパクトに持ち運べる

 

メーカーとしてもトラベルフォトグラファー・Vlogger向けと訴求してるだけあり、スタイリッシュなデザインが特徴のbefree 3 ウェイライブ アドバンス。シリーズ初のスチル、ビデオに対応した3Way雲台が大きな特徴だ。雲台を含んだ重量は1.97kg(製品の詳細はこちら)と、軽量で足を雲台側に折り畳めるコンパクトな設計も相まって荷物が嵩張らない。身長163cmの自分でも丁度良いサイズ感で、東京から長野への移動中も窮屈なく過ごせた。

 

▲カメラプレートは1/4インチネジ、クイックリリースを採用。

この三脚はネジで接続部を開閉するクイックシュータイプ。普段はカメラ側に取り付けて、三脚を使用する時にネジを回すだけでセッティングが可能だ。

 

▲開脚角度調整ができるサイドプルセレクター。「カチッ」という音で固定ができる。

 

▲脚のロック機構はレバー式

好みが別れる足のロックだが、この三脚はレバー式。ナット式に比べ、ロックしているか否かが一目で分かるため、ミスを未然に防げるのが特徴だ。材質がアルミニウム。コンパクトな見た目とは裏腹に安定感がある。カメラに対して比較的重めなレンズを使用しても揺るがない雲台は心強かった。

 

撮影してみての使用感

スチルメインの自分が普段から愛用している富士フィルム X-PRO3を三脚に載せて挑んだビデオ撮影。X-PRO3は背面モニターが隠れている特性上、クイックシューを装着すると90度までしか開けないのだが、三脚自体に水準器が搭載されているので大まかな調整にはストレスを感じずにセッティングができた。

今回の撮影場所は古民家を改修したスペース。インタビュー動画の撮影のため、長回しのカットと雰囲気を伝えるパンやチルトのカットが欲しい。感想から言ってしまえば、スチルを撮る分には安心できるが、ビデオでは心細く感じる面もあった。材質がアルミニウムなだけあって、コンパクトな見た目とは裏腹に安定感がある。カメラに対して比較的重めなレンズを使用しても揺るがない雲台は心強い。一方、パンやチルトなどの操作にはもたつきを感じる。油圧式でない分、繊細な力調整が必要だ。パンやチルトはおまけと考えたほうが良いかもしれない。

 

▲三脚に装着した状態でバッテリー交換はできない

 

ただひとつだけ欲を言えば、三脚に装着した状態でバッテリーの交換をできるようにして欲しかったという思いがある。求めすぎなのは承知しているが、軽量でコンパクトな設計を考えると雲台に干渉しない設計も作れたのではないか、と考えてしまう。それでも、耐荷重量も6kgとフルサイズ一眼レフでも耐えられる設計なのは驚きだ。このサイズ感で簡易的なパンやチルトができる三脚はなかなかないだろう。

 

まとめ

サイズ、重量、機能性と、手持ちだけでは心細い撮影にはもってこいの三脚だった。ワンマンでスチル撮影がメインの現場であれば、丁度良い製品だろう。一方、パン・チルトを多様するような動画撮影が多い現場では、いささか心もとなく感じる場面もあるかもしれない。手軽に持ち運べる機動性としっかりとカメラワークができる安定性はトレードオフの関係にあるのだろう。ビデオ的なカメラワークが多い現場では専用の三脚を使うべきかもしれないが、荷物を少しでも軽くしたいワンマン撮影の現場では役立つ機材になりそうだ。

 

◉製品情報
https://www.manfrotto.com/jp-ja/