読者モニターレポート DJIのスマホ用ジンバル OSMO Mobile 6と一眼+ジンバルでポートレートムービーを撮り比べる


本誌読者投稿コーナーViewsやウェビナーにご参加いただいた読者の皆様限定で無料体験モニターを募集。1カ月間、実際に使っていただいた読者のzak仙台さんにDJIのスマートフォン用ジンバル・OSMO Mobile 6の使用感をレポートしてもらいました。

テスト・文●zak仙台@週末ビデオグラファー

 

zak仙台@週末ビデオグラファー(屋号:仙台映像屋)。宮城県仙台市でウェディングムービー撮影・編集、企業紹介ムービー撮影・編集、各種イベントムービー撮影など映像全般を手掛ける。

WEBYouTube(個人)YouTube(業務)Instagram

 

 

はじめに

この度、愛読の月刊誌「ビデオサロン」様よりDJI社のOsmo Mobile 6をお貸出いただく機会があり、1カ月間の使用と畏れ多くも「ウェディングビデオグラファー目線」での感想や、シネマティックムービーで使用できるかどうか、などポートレートムービー目線でレビューさせて頂きます。

 

開封編

だらだらと長いので、読み飛ばしてください><

手元に取った時の直感的な感想

  • 圧倒的に軽い
  • 圧倒的にコンパクト
  • 起動からレコーディング開始までの時間が圧倒的に早い

以上、最初に驚きがあった箇所です。順を追ってご説明いたします。

 

感動ポイント①「圧倒的に軽い」

ウェディングムービーを撮影するにあたり、一眼とジンバルの組み合わせは、現在のウェディングムービー撮影者にとって「当たり前」のものとなりつつあります。私がウェディングムービーの世界に入った時点では、ほぼ全てのビデオグラファーがこの一眼とジンバルを自前で持っています。ざっくりと計算した重さですが、以下の通りです。

 

カメラ&レンズ&ジンバル重量

  • カメラ:ソニーFX3…640g
  • レンズ:ソニーFE 35mm F1.4 GM…524g
  • ジンバル:DJI RSC2…1.2kg

合計:およそ2.3kg

 

Osmo Mobile 6&iPhone 12 miniの重量

  • ジンバル本体:およそ290g
  • カメラ(iPhone 12 mini):133g

合計:423g

ご覧の通り、本機は大袈裟に言えば2kgも軽いことになります。ウェディングのような、決められた場所で、決められた日時、ほぼ決められた画角を連続で撮影するなら2.3kgは許容範囲なのですが、いざ街歩きや、友人・恋人と街歩きをする時にこの2.3kgを持ち出すかというと、あまり気乗りしないのが現状です。iPhoneが手元にある以上「これでいいや」となります。

 

感動ポイント②「圧倒的にコンパクト」

一眼とレンズとジンバルを装着した状態で持ち歩く際「大きな荷物」となります。一般的な「リュック」や「トートバック」などにこれらを入れるには、それ以外の荷物を最小限・最低限にする必要があります。また、どんなにジンバルを折り畳んでもある程度の大きさになってしまうので、別途リュックなりバッグを用意する必要があるのが現状です。

Osmo Mobile 6なら、リュックの上部や隅にスッと入れておくことができますので、入れていることすら忘れてしまうほどです。

コンパクトである事の最大のメリットは「いつも持ち歩ける」「邪魔にならない」事ではないでしょうか。そのため、本機は業務用というよりはプライベート用の業務用機と言えるのではないでしょうか?

 

感動③「起動からレコーディング開始までの時間が圧倒的に早い」

旅先や街歩きの際、いざ撮影となると一眼とジンバルの場合、分解されたジンバルを組み立て、レンズを装着したカメラをジンバルに載せる作業に、慣れていても5分はかかります。一方、Osmo Mobile 6はどうでしょうか、ジンバルを取り出し、ミニ三脚を付け、電源をワンタッチでONにし、手元のiPhoneを装着し準備完了までにかかった時間は1分程度です。

旅行で、デートで、思わず撮影したくなる絶景スポットに遭遇するのは計画的に実現できるものとは限りません。本機は、コンパクトである事以上に「取り出しから装着・起動・撮影開始」までの時間が1/5も短縮されます。数値的にに見れば驚きは薄いかもしれません。しかし、その違いが念頭にある状態だと「せっかくだからジンバルで撮影しよう」と思える頻度も5倍になると考えます。

 

ポートレートムービー撮影で比較してみました

※モデルは「小野寺美咲」さん(仙台ウェディング&ブライダル専門学校生徒)

前置きが長くなりましたが、私、ウェディングビデオグラファー(若輩者ですが)的観点から、人物を美しく撮影する事を目標として、従来の「一眼&ジンバル」と「Osmo Mobile 6とiPhone」とで、どのくらい映像の差が生まれるのか検証してみたいと思います。人によっては「比較対象がおかしい」と思われるかもしれませんが、この検証が、実際のウェディング撮影において、2台目のジンバルとして投入できるかどうかの新しいチャレンジになります。

検証に使用した機材(おさらい)

①一眼&ジンバル運用

  • カメラ:ソニーFX3…640g
  • レンズ:ソニーFE 35mm F1.4 GM…524g
  • ジンバル:DJI RSC2…1.2kg

②DJI Osmo Mobile 6&iPhone運用

  • ジンバル本体:およそ290g
  • カメラ(iPhone12mini):133g

 

撮影検証①「後ろから追いかける(ドリーイン)」

↓一眼&ジンバル↓

↓DJI Osmo Mobile 6&iPhone 12mini↓

 

撮影検証②「まわり込む(サークルショット&体も追いかける)」

↓一眼&ジンバル↓

↓DJI Osmo Mobile 6&iPhone 12mini↓

 

撮影検証③「ベンチに座り靴を整え髪をかき上げるシーン」

↓一眼&ジンバル↓

↓DJI Osmo Mobile 6&iPhone 12mini↓

 

撮影検証④「逆光で髪をかき上げるシーン」

↓一眼&ジンバル↓

↓DJI Osmo Mobile 6&iPhone 12mini↓

いかがだったでしょうか、Osmo Mobile 6に対する個人的な感想としては以下の3点です

  • 軽すぎるが故の縦横の揺れが目立つため劣る
  • 色味がiPhone任せのため美しさやボケ感が劣る
  • 被写体の心の問題、表情や仕草がよくなる ← 想定外でした。。。

それでは順にご説明致します。

 

軽すぎるが故の縦横の揺れが目立つため劣る

比較動画にもあります様に、一眼&ジンバルと比べると、撮影する側の手元、つまりOsmo Mobile 6が軽すぎるため、手首や腕の振動を拾ってしまっています。これにより、ロール軸(横回転)は問題ありませんが「縦揺れ・横揺れ」が制御しきれていないことがわかります。

そのため、結論としては「歩きながらスムーズな撮影をするには難がある」と言えます。

 

色味がiPhone任せのため美しさやボケ感が劣る

撮影した時期は秋、時間は朝方7時ころでした。朝日が斜め30度くらいから差し込んでおり、モデル本人に直接当たっています。通常業務では日陰を狙うのですが、普段使いに「日差しはつきもの」ですので、あえてこのシチュエーションで撮影しました。ポートレートムービーにおいて「肌の色」というのは視聴者も被写体も気にする重要な箇所です。一眼と異なり、赤みが大きく、健康的ではありますが美しさがあるかと言われれば頷くことはできません。また、ボケについても背景はくっきり、奥行き感が乏しいことが見て取れます。そのため、結論としては「一眼よりもポートレートにおいては画質は劣る」となります。

 

被写体の心の問題、表情や仕草がよくなる←想定外

今回の検証で、唯一私の想定外だったポイントです。動画にもあります様に、画質は一眼に劣っているとはいえ、表情や仕草を見るとどうでしょう、Osmo Mobile 6で撮影した映像のほうが「人間味」があり「表情豊か」で「無垢」な印象があります。

 

モデルに直接に聞いてみました

私「なんでOsmo Mobile 6のほうがいい感じなの?」

モデル「なんか気をつかわない、スマホのほうが緊張しない、身構えない」

だそうです。びっくりしました。それと同時に一眼を常用している自分としては「悔しさ」が大きかったです。

 

まとめ

一眼&ジンバル運用に対し、DJI Osmo Mobile 6を使用するメリット

  • 軽い&コンパクト → 持ち出す気持ちにしてくれる事で撮影の機会が5倍以上(個人的)
  • 安定感や画質は一眼に劣る → ただし被写体の素晴らしい表情や仕草が撮れる

 

おまけ

私の作品ですが、ポートレートムービーとなります。もし、ご興味あればご視聴・評価よろしくお願い致します><

最後になりますが、ビデオサロン編集部の皆々様、この度はレビューの機会を作ってくださり、誠にありがとうございました。

 

◉DJI Osmo Mobile 6の製品情報

https://www.dji.com/jp/osmo-mobile-6