取材・文◉青山祐介

 

DJIは11月29日、手の平に収まるほどコンパクトなジンバルカメラ「Osmo Pocket」が発表した。2015年にOsmo、2016年にOsmo Mobileをリリースし、コンシューマー市場にジンバル付きカメラを普及させたDJIだが、新しいOsmo Pocketは文字通りポケットに入るサイズで、「Everyday Movie」というコンセプトのとおり、毎日持ち歩いていつでも気軽にクオリティの高い動画を撮影するという新しいライフスタイルを提案するモデルだ。

 

▲「毎日動画を撮りたくなるツール」としてOsmo Pocketをプレゼンテーションする呉韜社長。

 

 

液晶モニターを備え、単体でも操作可能

全長約12cm、重量116gというコンパクトで軽量なOsmo Mobileは、有効画素数1200万画素の1/2.3インチCMOSセンサーのカメラを搭載し、最大で4K/60p 100Mbpsの動画と1200万画素の写真を撮影できる。グリップ部には1インチのカラー液晶ディスプレイと、二つのボタンが並ぶのみというシンプルなつくり。ディスプレイはタッチパネルとなっており、映像のモニターと各種設定はすべてタッチ操作で行う。

 

▲三軸ジンバルで支持される1200万画素1/2.3インチセンサーのカメラ。画角は80°でレンズの明るさはF2.0となっている。

 

▲正方形の1インチタッチパネルカラーディスプレイを装備。映像のモニター・再生と設定操作が可能。液晶ディスプレイでパン・チルトの操作、セルフィーモード、フォロースピード(低速と高速)、ジンバルの固定・追従の切り替えなどの設定が行える。

 

▲本体底面にはUSB Type-C端子、左側面にはマイクロSDカードスロットを装備。

 

自動追尾やタイムラプスの機能も備える

3軸カメラジンバルはスタビライザーとして機能するだけでなく、画像認識技術と組み合わせた撮影機能を実現。画面の中で指定した被写体をカメラが追い続ける「アクティブトラック」や、さらにこの機能を応用し、自撮りで顔を認識してそれを常に中心に撮影する「フェイストラック」機能に加えて、「タイムラプス&モーション」や「FPVモード」「パノラマモード」といったジンバルを生かした機能が利用できる。特にフェイストラックはセルフィーモードにすると自動的に起動し、画面の中に人物の顔を捉えると自動的に追尾を始めるため、誰にでもすぐに使えるのが特徴だ。本体の中央には脱着式のユニバーサルポートを装備。取り外して左右を反対に取り付けることで、Lightning端子もしくはUSB Type-C端子でiPhoneやAndroidスマートフォンに接続できる。

 

▲中央の脱着式ユニバーサルポート。LightningとUSB Type-Cを同梱しており、左向きに取り付けることでスマートフォンを本体左側に取り付けることが可能。

 

▲スマホを取り付けた状態。

 

 

 

操作アプリはDJI Mimo

 

新たにリリースされた専用アプリ「DJI Mimo(マイモ)」をインストールしておけば、スマホを接続しただけでアプリが起動。このアプリを使用すれば、スマートフォンのディスプレイで映像のモニターや再生、Osmo Pocketの各種設定と操作ができる。

 

▲DJI Mimoの撮影中の画面。

 

▲アドバンスト設定。ホワイトバランスやフリッカー防止、グリッド表示などのメニュー。

 

▲マニュアル露出設定(シャッタースピードとISOを調整可能)。絞りはF2.0固定。

 

▲解像度は3840×2160と1920×1080が選べる。フレームレートは最大60fps。フルHD時も最大60fpsとなっている。フルHD120fpsのスローモーション撮影機能は別途搭載。

 

 

▲新機能「ストーリーモード」。アプリ画面右下の「S」のアイコンを押すと複数のテンプレートがあり、アプリの指示にしたがって撮影することで10秒の動画を手軽に作れる。作った動画はスマホに保存できる他、SNSにもその場で手軽に共有できる。

 

▲ジンバルのフォロー速度や追従・固定の切り替えもできる。

Osmo Pocketは本体のほかに撮影の幅を広げるアクセサリーを用意

ジンバルの角度を微調整するのに便利な「コントロールホイール」や、スマートフォンとWi-FiやBluetoothでワイヤレス接続ができる「ワイヤレスモジュール」、市販のアクションカメラ用マウントと組み合わせて使える「アクセサリーマウント」が、Osmo Pocketと同時に発売される。これらは単品のほか3点とmicroSDカードをセットにした「拡張キット」(14,200円)が用意されている。

さらに、レンズカバーの前にマグネットで取り付けられる専用NDフィルター4種類(ND4/8/16/32)をセットにした「NDフィルターセット」や、手軽にハイアングルの撮影が可能な「延長ロッド」、水深60mまで潜水が可能な「防水ケース」、外部マイクが使用可能な「3.5mmアダプタ」、本体を充電しながら収納できる「充電ケース」が今後リリースされる予定だ。

▲タイムラプス撮影などで便利なスタンドにもなる「ワイヤレスモジュール」(7600円)。Wi-FiとBluetoothでスマートフォンに接続が可能だ。

 

▲ジンバルの微妙なコントロールに便利な「コントローラーホイール」(7600円)。再センタリングとセルフィーモードへの切り替えボタンを装備している。

 

▲市販の各種GoPro用マウントが利用可能な「アクセサリーマウント」(2500円)。

 

▲ND4、ND8、ND16、ND32をセットにした「NDフィルターセット」。レンズカバーの前面にマグネットで簡単に取り付けられる。

 

▲約80cmに伸びる「延長ロッド」の手元にはジョイスティックが付いていて、手元でジンバルの上下左右の角度を操作できる。また底面には1/4インチのネジ穴があり、三脚や一脚に取り付けることも可能だ。

 

▲Osmo Pocket本体を収納することで充電が可能な「充電ケース」。本体のほか、microSDカード、NDフィルターも同時に収納できる。端面のボタンを押すと電動でカバーが開くギミックは秀逸。

 

 

 

発表会後半ではインフルエンサーのトークセッションも

 

発表会の後半にはゲストとしてモテクリエーター・ゆうこすこと菅本裕子さんと、パルクールパフォーマーのZENさんが登壇。SNSやYouTubeに動画を投稿するゆうこすさんは、「ふだん自撮りをしながら歩くので、カメラが重かったらダメ」といい、Osmo Pocketは「女の子が動画を撮るときに必要な、かわいい、簡単、軽いの3Kが揃っている」と紹介した。また、ZENさんは「タッチしてすぐに撮影が始められるスピード感や機動力が気に入った」と言い、「毎日撮影したくなる未来のカメラだと思う」とOsmo Pocketの感想を語った。

 

▲パルクールパフォーマーのZENさん(左)とモテクリエーター・ゆうこすさん(右)。

 

▲ゆうこすさんの手にしていたOsmo Pocketは、ラインストーンでデコレーションされていた。

 

▲ZENさんのパルクールをOsmo Pocketで撮影したムービー。ユニバーサルポートにiPhoneを取り付けて使った時に「スマホ側を持って激しい動きの撮影をしても、Osmo Pocketが落ちることはなかった」というエピソードを披露した。(配信期間:2018年1月7日まで)

 

DJIはジンバル一体型カメラのOsmoで新しいカメラのスタイルを普及させてきたが、Osmo Mobileはそのコンパクトなサイズや使い勝手から、今回の発表会のゲストに登壇したゆうこすさんのようなSNSやインスタグラムを利用する女性をはじめ、さらに幅広いユーザー層の獲得を目指したモデルとなっている。

 

 

●製品情報

https://www.dji.com/jp/osmo-pocket