キヤノン EOS C200が登場! 新収録フォーマットCInema RAW LightでCFastカードへのRAW収録に対応


キヤノン EOS C200/C200B

新収録フォーマットCinema RAW Lightで12bitRAWの内部収録に対応!
AFの進化で報道・ドキュメンタリーなど幅広い用途で映像美を追求できる

EOS C200 830,000円前後 / C200 B660,000円前後
2017年7月発売予定

EOS C100 Mark Ⅱは映画やテレビ番組、WEBムービー、ブライダル、ミュージックビデオ、企業VPなど様々な現場で支持され、人気を博した。最近本誌でも連載しているビデオグラファーの間では定番とも言えるカメラになった。デジタル一眼のような被写界深度とムービーカメラの操作感が得られて、個人ユーザーが購入するにはちょうどいい頃合いの製品だったと言える。そんなC100 Mark Ⅱも2014年末の発売から2年半近くが経ち、同じような価格帯でも他社製カメラは高ビットレート化やRAW収録にまで対応するものも登場してきた。

ビデオグラファーの間では、被写界深度の浅い映像はもはや当たり前のものになりつつあり、作家性を追求するための新たな表現のツールとして次なる興味はカラーグレーディングへと移っている。そんなユーザー層にとって今一番のカメラスペック的な興味はダイナミックレンジの広さだろう。LogやRAW収録を必須と考えるユーザーも多いようだ。

そんなユーザーのニーズに応える機能として今回新発売となるEOS C200には「CInema RAW Light」という新収録フォーマットが採用された。12bit/10bitのRAWデータを汎用のCFastカードで記録するというもの。C700やC500で採用されるCinema RAWはSDI出力で外部レコーダーに記録するというものだったが、Cinema RAW LightはCInema RAWに比べて、ファイル容量が1/3〜1/5に抑えられており、C200では内部記録を実現している。

「Light」とは言えど、転送レートは1Gbpsなので、長時間記録をするためにはそれなりの容量のカードが必要になるが、通常のMP4記録でもビットレートは150Mbpsあり、Canon Log3やWideDRガンマを搭載している(ただし、4:2:0 8bit)。こちらはSDカードに記録することができ、デュアルスロットで同時録画やリレー録画も可能になっている。このあたりはユーザーの用途に合わせて使い分けになるだろう。キヤノンではC200をハイエンドな映画制作の現場でARRI ALLEXA miniのサブカメラとしての使用も見込んでいるが、ビデオグラファーにとってもど真ん中の製品であり、今後この製品がユーザーにどう受け入れられていくのか注目していきたい。

また、C100 MarkⅡで好評だったデュアルピクセルAFもさらなる進化を遂げている。測距エリアはC100 Mark Ⅱから大幅に拡大されており、AFの速度や追従特性についても、好みに合わせて調整できる。じっくりカメラを据えて撮影をするような映像以外にも、手持ち中心の現場でも活躍してくれそうだ。気になるC200の実力については、また別の機会にレポートしていきたい。

ユーザーの用途に合わせて
周辺機器を選択できる

●EOS C200とC200Bの違い
両モデルとも基本的なカメラ性能は共通。周辺アクセサリーが異なる。C200はLCDモニター、LCDアタッチメント、ハンドル、カメラグリップ、マイクホルダー、バッテリー等の撮影に必要な機器が一通り付属する。C200Bはバッテリー、アダプター、マイクホルダー等、ジンバルやドローンなどと組み合わせて使用することを想定した必要最低限の構成。

新収録フォーマット Cinema RAW Light とは

 

●Cinema RAW LightはCFastカードに録画する
Cinema RAW LightはC300 MarkⅡやC500で採用されているCinema RAWに比べ約1/3〜1/5ファイル容量が軽い。C300 MarkⅡやC500、C700ではRAW収録では外部レコーダーを使用していたが、CFastカードの内部記録に対応したのもポイント。ビットレートは1Gbpsになるため、64GBのカードでは約8分半程の録画時間になる。

※記録時間の記載に誤りがありました(6月5日訂正)。

カラーマネジメント機能も充実

 

 

 

●ACES Proxy(ACES 1.0)に対応
AMPAS(映画芸術科学アカデミー)が推奨するカラーマネジメント規格「ACESproxy」に対応し、対応する入出力機器(DP-V2420/2410)と接続することで、撮影現場と編集現場の映像の色味を一致させることができる。

 

 

 

 

 

 

 

 

●EVFでHDRディスプレイに近い表示が可能
C200はITU-R BT.2100規格(PQ)のHDR収録に対応。EVFのLM-V1でもHDRビューアシスト機能でダイナミックレンジを400%と1600%を選択できる。

 

 


●無償配布のRAW現像ソフトCinema RAW Development2.0
Cinema RAW Lightの現像処理に加えて、アナモフィックレンズで撮影した映像のでスクイーズ処理にも対応(1.33倍/2倍)。また、HDRモニタリングにも対応。同ソフトから外部モニターにSDI出力する際に、HDR規格であるPQに対応したLUTを適用して出力する。さらに表示設定のガンマやエクスポート時にCanon Log3を適用できる。ACES1.0の色域に準拠する。

C200の撮影から編集までの
ワークフロー


▲Cinema RAW Lightの各編集・グレーディングソフトへは順次対応を予定しているが、さしあたりハイエンドユーザー層でシェアの高いAvid Media ComposerでCinema RAW Lightのデータを直接取り込むためのプラグイン「Canon RAW Plugin 2.0 for Avid Media Access」を提供。従来のフローではCinema RAWデータをDPXに変換して取り込んでいたが、データ変換や取り込みの待ち時間も不要でリアルタイムに編集できるという。

 

定評あるAF性能も
さらなる進化を遂げた

●マニュアルレンズを除く全てのEFレンズでコンティニュアスAFや顔検出に対応


▲C100 MarkⅡでは縦25%、横20%だった測距可能エリアが縦横80%にまで拡張。
マニュアルレンズを除くEFレンズでコンティニュアスAFや顔検出AFに対応。

●AF-Boosted MFモード
AF時にハンチング(フォーカスの迷い)が発生しそうなシチュエーションでは
レンズが動かないモード。マニュアル操作と組み合わせて対応できる。

 

 

 

 

●LV-M1装着時はタッチAFも可能
タッチパネル搭載の液晶モニターLV-M1使用時はタッチAFにも対応。

 

 

 

●AF速度や被写体の追従性を調整
▲C100 MarkⅡではAF速度が速いというユーザーの声を受けて±5段階で速度の調整ができる他、被写体がフレームアウトしたり、物陰に隠れた場合などの追従特性を±3段階で調整できる。

 

リモコンはワイヤードとワイヤレスの
2パターンに対応

●RC-V100でワイヤードでのリモコン操作


▲カメラのREMOTE端子から別売のリモコンRC-V100とケーブルで接続すると手元で画質調整など主要な操作を行うことができる。CINEサーボレンズを装着すればフォーカス、絞り、ズーム操作も可能。

 

●「Browser Remoteでワイヤレスフォーカス

▲汎用のブラウザで動作するアプリ「Browser Remote」を使えばタブレット端末でワイヤレスフォーカスの操作が可能になる。AF速度の調整や追尾動作の開始・停止、顔検出の設定、AF-Boosted AFやコンティニュアス、ワンショットAFの選択などができる。

 

ドローンとの連携も

 

 

 

 

●映像と共に位置情報や時間を記録
EOS用アクセサリーのGPSレシーバー・GP-E2(27000円)をUSB接続でカメラと繋げば、映像と共に位置情報や時間情報を記録できる。メーカーではドローンと組み合わせた用途も想定しているようだ。