キヤノンは、CINEMA EOS SYSTEMの新製品として、デジタルシネマカメラ『EOS C500 Mark II』を12月下旬より発売する。価格はオープンで、市場想定売価は176万円前後。

『EOS C500 Mark II』は、5.9Kフルサイズセンサーと新開発の映像処理プラットフォームを搭載したデジタルシネマカメラ。ユーザーが撮影現場に応じて自由にカスタマイズできるモジュールデザインを採用しているため、拡張性に優れており、高品位な映像が求められる映画やドラマから、機動力が重視されるニュースやドキュメンタリーまで、幅広い映像コンテンツの制作に対応する。

 

主な特長

小型・軽量ながら5.9Kフルサイズセンサーによる高画質を実現

『EOS C500 Mark II』は小型・軽量ながら、5.9Kフルサイズセンサーを搭載しており、最大で15+ストップの広いダイナミックレンジの実現により、明暗差の大きい環境でも、高画質な映像を撮影することが可能。また、高速処理が可能な新開発の映像処理プラットフォーム「DIGIC DV 7」の搭載により、5.9K RAW ⁄ 60Pおよび4K ⁄ 60P記録を実現しているほか、2K ⁄ 120P記録が可能。

 

▲新開発の映像処理プラットフォーム「DIGIC DV 7」

CFexpress Type Bカードへの対応などにより快適なワークフローを実現

映像の情報量を維持しながらデータサイズを軽くすることができるビデオフォーマット「Cinema RAW Light」を採用しており、外部レコーダーを使用せずにRAWデータを本体内部に記録することが可能。また、動画データを圧縮し効率的に記録する「XF-AVC」に対応。記録メディアは、キヤノンのビデオカメラとして初めてCFexpress Type Bカードと、UHS-II 規格のSDカードを使用できる。HDR方式は、放送やライブ配信に適した「HLG(Hybrid Log-Gamma)」と映画制作やネット配信に適した「PQ(Perceptual Quantization)」に対応している。

さまざまな撮影スタイルに対応できる優れた拡張性を提供

別売りのマウントキットを使用することで、撮影環境に合わせてユーザー自身でEFマウントから、EFシネマロックマウントまたはPLマウントに交換することが可能。また、別売りの拡張ユニットを装着することで、複数台のカメラによる撮影や遠隔操作が必要なドローン撮影など、さまざまな撮影スタイルに対応できる。

オプションのEVFを装着したドキュメンタリースタイル

Vマウントバッテリーとシネズームをつけたシネマスタイル


◉製品情報
https://canon.jp/newsrelease/2019-09/pr-c500mk2.html

キヤノン株式会社
https://canon.jp/