刷新した27インチiMacはビデオ編集用としてベストチョイスになる予感


レポート◎斎賀和彦 2017年7月8日

▲27インチiMac

2017年6月6日にiMacが大きなモデルチェンジを果たし、MacBook Pro、MacBookもアップデートが行われた。7月7日に試用する機会を得られたので、印象をレポートしよう。

Macは伝統的に目先のデザイン刷新で新型感を演出することがないので、ぱっと見、大きなモデルチェンジ、という印象に欠けるけれど実はiMacに関してはフルモデルチェンジと言っていいほどの全面刷新が行われている。

CPUは高クロック化新世代のKaby Lakeとなり、GPU、メモリー、SSDとあらゆる部分が高速化した。外部バスインターフェイスもThunderbolt2からThunderbolt3になっている。車に例えれば、エンジンはもちろん、シャーシ、足回りといった全てが強化されたというイメージだ。

実際に27インチのiMacにインストールしたDaVinci Resolve 14で4Kムービーのカラーグレーディングとブラー処理を行うデモを見たが、高い解像度を維持したまま、リアルタイムレンダリングが可能だったことには驚いた。DaVinci Resolveは高度かつ高品位なグレーディングで近年、存在感が大きく増しているアプリケーションだが、なにしろ「重い」ことに定評があるアプリ。Ver.14で軽快になったとはいえ、それでも4Kをなんなくリアルタイム処理するiMacは間違いなく大きくパワーアップしている。

これはその後にFinal Cut Pro Xで編集を試してみたときにも実感した。ProRes 422の4Kムービーを4ストリーム、リアルタイムにワイプ合成してコマ落ちなく再生するなど、映像編集にも十二分の能力を見せる。

そして、その画像を表示するディスプレイは輝度を大きく(公称43%)向上させ、10億色サポート(ただし、これは10bit表示を意味しないはずだ)と圧倒的な色再現を実現する「5K解像度の」表示装置だ。ややオーバー気味に言えば、このディスプレイ部分だけでiMacの価格以上の価値があるレベルで、そう考えるとオールインワン型のデスクトップ機として最高のコストパフォーマンス機と言えるだろう。

そして公式に年内発売がアナウンスされているiMac ProはこのiMacの倍の価格とも言われている。それを納得させるパフォーマンスとはいかなるものなのか、想像するのも楽しい。(でも、今回のiMacがベストチョイスなんだろうと思います)