株式会社JVCケンウッドは、JVCブランドより、ネットワーク経由で映像・音声のストリーミング配信が可能なPTZ(パン・チルト・ズーム)リモートカメラの新ラインアップとして、4K 出力に対応する『KY-PZ400N』とHD出力に対応する『KY-PZ200N』『KY-PZ200』の計3モデルを9月上旬より順次発売する。価格はオープン。
『KY-PZ400N』は851万画素1/2.5型CMOSセンサーを搭載し、高解像度の4K出力に対応する高画質モデル。『KY-PZ200N』はHD出力に対応する標準モデルで、『KY-PZ200』は、HD出力とSRTプロトコルに対応したエントリーモデル。
『KY-PZ400N』と『KY-PZ200N』は、高効率・低帯域幅のIP伝送を実現するNDI|HXプロトコルと、安定したIP伝送を実現するSRTプロトコルに対応。インターネットを介して高品質なリモート収録を実現する。
3モデル共通の主な特長
1.NTPの時間情報をストリーミングに重畳するVITCに対応し、複数のカメラの同期が可能
NTPの時間情報をストリーミングに重畳するVITCに対応。ネットワーク経由で複数のカメラを同期することができ、各映像の同期が重要なコンサート、ショー、スポーツのストリーミング配信や、ライブプロダクションにおけるミキシング時の利便性が向上する。
2.同社製リモートカメラコントローラー「RM-LP100」(別売)を使用し、最大100台のカメラ制御が可能
リモートカメラコントローラー「RM-LP100」(別売)を使用し、同機1台で最大100台のカメラ制御が可能です。各カメラを、同機のコントロールレバーとシーソー型ズームレバーでPTZ操作できるだけでなく、フォーカス・アイリス制御、設定メニューの変更なども可能。
3.H.264/H.265/Motion JPEGエンコーディング、およびデュアルストリーミングに対応
PCやスマートフォン・タブレットなどで広く使われているビデオコーデックのH.264に加えて、H.265にも対応。H.265はH.264の約半分のビットレートで同等の画質を得られるため、通信料を抑えた効率の良い映像伝送が可能。また、低遅延で画質劣化が少ないMotion JPEGにも対応。さらに、デュアルストリーミングへの対応により、低解像度のサブストリームを用いて低負荷で動画を編集すると同時に、高解像度のメインストリームで編集映像の生成を行うといったワークフローを実現。
4.HDMI、3G-SDI、LAN端子(PoE対応)を搭載
モニターの入力端子や接続環境に合わせて、近距離ではHDMI、長距離では3G-SDIといった映像出力の使い分けが可能。HDMIでは4K30p出力に対応(「KY-PZ400N」のみ)。また、LAN端子はPoE電源に対応し、LANケーブル1本で電源供給と動画伝送、カメラのコントロールが可能で、設置やケーブルの引き回しの負担を軽減する。
「KY-PZ400N」「KY-PZ200N」共通の主な特長
・ストリーミングプロトコルのNDI|HXとSRTに対応し、IP伝送機能を強化
高効率・低帯域幅でのIP伝送を実現できるNDI|HXプロトコルの対応に加え、パケットロスやネットワーク遅延を軽減し、通信品質の向上を可能にするSRTプロトコルにも対応することで、IP伝送機能を強化し高画質で安定した映像配信を実現。
「KY-PZ400N」固有の主な特長
1.4K30p出力に対応する851万画素1/2.5型CMOSセンサーを搭載
4K30p出力に対応する851万画素1/2.5型 CMOSセンサーを搭載し、高精細な4K解像度で、さまざまなシーンの映像描写を可能にする。
2.光学12倍広角ズームレンズ(F1.8-F2.6、35mm換算:約26.4mm~316.8mm)を搭載
35mm換算で最大約316.8mmを実現する光学12倍ズームレンズ(デジタルズーム16倍)を搭載し、離れた被写体も鮮明に映すことができる。また、約71度(35mm換算で約26.4mm)の広い視野角により、距離が限られた空間でも広範囲に被写体をとらえることが可能。
3.スタジオ収録に便利な2色タリーランプを搭載
赤と緑の2色タリーランプをレンズ上部に搭載し、パン動作時にもレンズ正面からスタンバイやプログラムの状態が確認できる。
「KY-PZ200N」「KY-PZ200」共通の主な特長
1.HD出力に対応する207万画素1/2.8型CMOSセンサーを搭載
207万画素1/2.8型 CMOSセンサーを搭載し、HD解像度でさまざまなシーンの映像描写を可能にする。
2.光学20倍ズームレンズ(F1.8〜F2.8、35mm換算:約30.2mm~606.9mm)を搭載
高倍率な光学20倍ズームを搭載し、遠くからでも被写体を大きく映すことができる。
3.UVC(USB Video Class)に対応し、ウェブカメラとして使用が可能
別売のUSBケーブルを使用して本機を直接PCに接続でき、ウェブカメラとして使用が可能。ウェブ会議やリモート講義などの撮影・配信用カメラとして高画質、高倍率な映像を活用できる。
「KY-PZ200」固有の主な特長
・ストリーミングプロトコルSRTに対応し、安定した映像配信を実現
パケットロスやネットワーク遅延を軽減して通信品質を向上させるストリーミングプロトコルSRTに対応し、安定した映像配信を実現。
◉製品情報
https://www.jvc.com/jp/press/2021/press-210713-01/
株式会社JVCケンウッド
https://www.jvckenwood.com/