HD DVDの撤退から約2年。当初はブルーレイにはすぐに参入しないとしていた東芝が、ブルーレイディスクレコーダー市場に参入する。レコーダーが2モデル、プレーヤーが1モデル、VHSとのハイブリッドタイプが1モデル、さらにBDプレーヤー内蔵の液晶テレビが2モデルとなっている。DVDレコーダー時代には、かゆいところに手が届く編集・管理機能がエアチェックマニアの心を掴み、いまだに東芝RDファンは多い。この10年、ビデオサロン本誌でも高く評価してきた。「東芝のBDレコーダー」に期待する人は多いだろう。


ブルーレイレコーダー「VARDIA」はまずエントリーモデルから
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【ブルーレイディスクレコーダーVARDIA
D-B1000K(1000GB HDD搭載)   オープン価格(推定13万円前後) 
D-B305K(320GB HDD搭載)    オープン価格(推定10万円前後)
【VTR一体型ブルーレイディスクレコーダーVARDIA】
D-BW1005K(1000GB HDD+VHS VTR搭載)   オープン価格(推定14 万円前後)
【ブルーレイディスクプレーヤー】
SD-BD1K オープン価格(推定2.5万円前後)
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【ブルーレイディスクプレーヤー搭載デジタルハイビジョン液晶テレビREGZA】
32R1BDP(32V型ワイドXGA) オープン価格(推定13万円前後)
25R1BDP(26V型ワイドXGA) オープン価格(推定11万円前後)
 結論からいうと、ブルーレイディスクレコーダーのラインナップはRDシリーズではない。つまりマニアが期待したレコーダーではないということだ。おそらくは三菱のOEMだろうか。AVCRECに対応しているが、そのかわりこれまで東芝が採用してきたHD RECには対応しておらず、HD RECで記録したディスクも再生できない。
 東芝がブルーレイレコーダーに参入した背景には、日本国内のレコーダー市場でブルーレイレコーダーが着実に伸びているということがある。昨年は全体の70%がブルーレイになり、DVDを逆転し、今後も市場全体は拡大すると見られている。
 また、ブルーレイ機器とテレビを同時に購入するという人の割合は、直近で45%にものぼるという。同時購入となると、マニアでない限り、同メーカーを選ぶ人が多い。つまり「ブルーレイ機器のラインナップがないと、同社のテレビ、REGZAシリーズの販売に影響を与える」から何とかしないと、というわけだ。
 REGZAの営業面からの要望が大きいことは確かだが、テレビとレコーダーは切ってもきれない関係になりつつある。そこで、東芝では、今年の4月までに、これまで東京青梅にあったレコーダーの開発部門をテレビの開発拠点である埼玉の深谷工場に統合するという。組織を一体化することにより、VARDIAとREGZAの技術をブルーレイで連携させ、商品力を高めていく方針だ。
 さて、気になるのは、RDシリーズのスピリットを注入したブルーレイディスクレコーダーがこれから登場するのか、ということだろう。東芝の公式なコメントとしては、「検討中」ということだが、もちろんやるからには、間違いなく出てくるはずだ。その時期は、今年2010年の秋とみるが、果たしてどうだろう?
 今回は、東芝がBD対HD DVD のフォーマット戦争の過去を清算し、ブルーレイディスクレコーダー参入を発表したことを素直に喜びたい。(編集部・一柳)