アップルは6月4日、ipad用の新しいOS「iPadOS」を発表した。iPadOSは、iPad Air 2以降、iPad Proの全モデル、iPadの第5世代以降、iPad mini 4以降向けの無料ソフトウェアアップデートとして、今年秋に利用可能になる。

iPadOSはiOSと同じ基盤をもとに構築されているが、iPadならではの大きなディスプレイと直感的な機能が追加され、複数のウインドウでアプリケーションを操作する。ホーム画面はより多くの情報を一目で確認できるように新しくデザインされ、より自然にApple Pencilを使いこなす機能を搭載。

iPadユーザーは、Split Viewのアップデートによって同じアプリケーションから複数のファイルと書類を同時に操作できるようになり、Slide Overでは複数のアプリケーションをすばやく表示し、切り替えることができるようになりる。たとえば、メールを作成しながらもう1つのメールを並べて表示したり、スワイプするだけでメッセージやカレンダーなど複数のアプリケーションにアクセスすることができる。App Exposéは、いずれか1つのアプリケーションの開いているウインドウだけをタップ1つで簡単に表示できる機能。

▲スライドオーバーでもマルチタッチジェスチャーで複数のアプリをすばやく切り替えられるようになる

 

iPadの画面の隅からApple Pencilでスワイプするだけで、ウェブページ、書類、メールに注釈を加えたり、全体をまとめて送信したりできるようになる。新しくデザインされたツールパレットでは、ツール、カラーパレット、図形、オブジェクト単位で消せる消しゴム、線のどの部分でも削除できる新しいピクセル単位で消せる消しゴム、完全にまっすぐな線を引くための定規に、すばやくアクセスできる。またApple Pencilの使い心地がより自然になり、先進的な予測アルゴリズムと最適化によって、業界最高水準のレイテンシをさらに9ミリ秒にまで低減。

また、テキスト編集機能も強化され、スワイプするだけでテキストの選択ができ、カット、コピー、貼り付け、取り消しの操作もできる。

▲新しくデザインされたツールパレットにはツール、カラー、図形が追加された。

 

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