ブラックマジックデザイン、ポストプロダクションスタジオのWestworldが韓国のテレビドラマ「Mine」をDaVinci Resolve Studioでグレーディングしたことを発表


ブラックマジックデザインは、韓国、ソウルに拠点を置くポストプロダクションスタジオのWestworldが、tvNテレビジョンのドラマ、「Mine」のカラーグレーディングに、Blackmagic DesignのDaVinci Resolve StudioおよびDaVinci Resolve Mini Panelを使用したことを発表した。同シリーズは、Netflixで世界各国から視聴可能。Westworldは、DaVinci Resolve Studioを使用して、Netflixの仕様を満たす高品質のドラマを作成した。

Westworldは、プロダクションおよびポストプロダクションのフルサービスを提供しており、過去20年に渡り、「イカゲーム」、「Sweet Home 俺と世界の絶望」、「静かなる海」など、国際的にヒットした韓国の作品を手がけてきた。

「Mine」のメインカラリストであるイ・ヘミン氏は、同ドラマで初めてDaVinci Resolve Studioを使用した。イ氏は、ポストプロダクションのプロチームと共同で作業し、同ドラマの16のエピソードで、すべてのカラーコレクションを行なった。

「Mine」は、本当の幸せを見つけ出し上流階級の偏見から解放されるために、立ちはだかる障害に立ち向かうふたりの女性のストーリー。イ・ボヨン、キム・ソヒョンらが出演している。

イ・ヘミン氏は「Mine」のルックとフィールについてこう語る。「『Mine』は、上流階級の家庭内で起こった殺人事件をテーマにしていますが、同時にふたりの強い女性が、偏見に立ち向かい、真のアイデンティティを見つけ出すストーリーでもあります。ふたりの主人公の違いを色で強調するなど、主要なカラーコンセプトは『ミックス』でした。豪華で柔らかなルックもあれば、重々しい高貴なルックもあります。DaVinci Resolve Studioのおかげで、これを実現することができました」

イ氏は続ける。

「DaVinci Resolve Studioを使用することで、予告編や特定のシーンで、コントラストを強調した攻撃的なルックとフィールを作成できました。しかし、全体的にはゴールドとピンクの調和が主要なテーマになっているので、黒レベルを下げて、画面が明るくなり過ぎないようにしました。DaVinci Resolve Studioには、このようなイメージを作成するのに必要なツールがすべて揃っていました」

Westworldは、撮影が完了する前にいくつかのエピソードのカラーコレクションを開始し、新しい映像が届いてもまだ前のエピソードの作業を行っていることもあった。締め切りが厳しく、複数のエピソードを同時に手掛けることもあったため、カラーコレクションは効率的に行う必要があった。WestworldがDaVinci Resolve Studioを選択した大きな理由のひとつは、リアルタイムコラボレーションにより、チーム内の経験や才能を余すとこなく活用できることであったという。

「エピソードが進むにつれ、時間が足りなくなることは予測がつきました。締め切りを守るには、コラボレーション機能が非常に重要でした。私たちチームは、緊密に、迅速に、そして正確に作業を進める必要があったんです。DaVinci Resolve Studioは、最高のコラボレーション機能を提供してくれただけでなく、非常に便利で使いやすく、高品質な結果が得られます。高品質であることは、『Mine』にとって最も重要なことでした」とイ氏。

主人公たちのルックを区別すること、低照明の暗いショットを修正すること、異なるカメラで撮影したショットをマッチングすること、シリーズ全体でフィルムライクなルックを作成することなど、Westworldは、各エピソードで多くのタスクを求められたという。これらの要望に応えるために、Westworldの制作チームはDaVinci Resolve Studioの複数の機能を活用した。

ふたりの主人公のコントラストを構築することは、ドラマを通して継続的な課題であった。イ氏は説明する。「イ・ボヨンの顔をキーで抜いて、グレーディングでコントラストを下げて、明るくソフトにしました。一方、キム・ソヒョンはカリスマ性のあるキャラクターなので、彼女の顔には別途コントラストを適用しました。例えば、彼女のキーを抜いた後、DaVinci Resolve Studioの様々なテクスチャーのエフェクトを使用して、シャープネスを追加したり、光と影の差を強調したりしました」

「孔雀が上空を飛んでいるという重要なシーンがあったのですが、孔雀を見上げているメイドたちの顔が目立ちすぎてしまいました。DaVinci Resolve Studioのハレーションとディフューザーを使用することで、ルックとフィールを適切に調整でき、自然ですばらしい仕上がりになりました」

イ氏は最後こう結んだ。

また、DaVinci Resolve Studioは、VFXフィルターを使ってハレーションやイリュージョンを表現するなど、わずかながらVFXにも使用されている。さらにWestworldの制作チームは、メインの編集施設から受け取ったXMLファイルでの簡単なマスター編集にもDaVinci Resolve Studioを使用した。

 

 

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