キヤノンは、CINEMA EOS SYSTEMのデジタルシネマカメラ用交換レンズ「EFシネマレンズ」のラインナップとして、焦点距離20mmの単焦点レンズ、CN-E20mm T1.5 L Fを発表した。35mmフルサイズにも対応。14mmと24mmの間を埋めるレンズとして待ち望まれていた。発売は2018年10月上旬。価格はオープンで市場想定価格は46万円前後。

 

EFシネマレンズは2011年11月にCINEMA EOS SYSTEMのレンズとしてスタート。プライムレンズとしては、14、24、35、50、85、135mmとラインナップを拡充してきたが、他社のプライレンズセットにはある20mm前後が抜けており、そこが欲しいという要望が多かったという。ちなみにZEISSのCompact Prime CP.3は、15、18、21、25、35、50、85、100、135mmとなっているし、後発であるSIGMAのシネレンズでも14、20、24、35、50、85、135mmとなっている。今回EFシネレンズとして20mmが加わることで、プライムレンズとしてはSIGMA CINE LENSのラインナップと同等になった。

4Kカメラ対応の光学性能と温かみのある色

EFシネマレンズの共通の特徴として、画面中心部から周辺部まで4Kに対応する高い解像度を実現している。また、シリーズで統一された暖色系のナチュラルトーンは、人物の表情を柔らかく捉える。そこはスチル用のEFレンズとはチューニングが異なるところ。もちろんシネレンズとしては、現行6機種とカラーバランスが統一されているので、レンズ交換しても撮影カットごとに色調を合わせる手間が軽減される。

 

ブリージングも抑制

シネレンズの特徴として、ブリージングも抑制している。フォーカスを送っても画角が変動しないので、フォーカス送りの表現を制限されることはない。

後ろの車にフォーカスを合わせる

前の車にフォーカスを合わせても、画角が変動しない。

ブリージングの大きいレンズは、映画のような大画面では特に気になる。

奇数枚数の絞り、11枚絞り

奇数枚数の絞り羽根は光芒の数が2倍になるという現象を利用し、CN-Eレンズはすべて11枚絞りを採用していて、光が柔らかく拡散する。14枚絞りは数が多くてより円形に近いように思えるが、偶数枚だと対向方向の回折光が重なり、光芒が強く出るという。

 

フォーカス回転角は300度、全長は111.5mmで統一

CN-Eシリーズとして、フォーカス回転角は300度、全長は111.5mm、絞りとフォーカスのギア位置、フロント径114mmは統一されているので、レンズ交換してもマットボックスやアクセサリー類の位置を調整しなくてもよい。

フルマニュアル操作のレンズだが、カメラとの通信機能があり、レンズ情報を表示するだけでなく、デュアルピクセルCMOS AFのモデルと組み合わせることで、デュアルピクセルフォーカスガイドが画面に表示されるので、フォーカスを合わせる際の参考になる。

CN-E20mm T1.5 L Fは、4月9日から12日までラスベガスで開催されるNAB2018のキヤノンブースで展示される予定。日本国内では5月23日、24日に東京・秋葉原で開催されるAfter NAB 2018で展示される。