キヤノンは同社のEOS Kissシリーズの最新機種「EOS Kiss M」を3月23日(金)に発売する。同機はKissシリーズとして初となるミラーレスモデルで、動画撮影は120pまでのHDをはじめ24pの4K(3840×2160)、4Kタイムラプス動画にも対応する。

マウントはEF-Mマウントを採用し、各レンズキットも同日発売となる。ボディカラーにはブラックとホワイトがあり、価格はボディ単体=7.4万円前後、15-45㎜レンズキット=9万円前後、18-150㎜レンズキット=12.3万円前後。

撮影素子は有効約2410万画素のAPS-CサイズCMOSを採用。4K撮影(24p)ではセンサー中央部をクロップして撮影することになる。また今回、新開発の型映像エンジン「DIGIC8」を搭載したことで、エントリーモデルながら多方面の性能を向上させた戦略モデルの位置を占める。

新映像エンジンの恩恵としてまず挙げられるのがデュアルピクセルCMOS AFの進化で、センサー面のエリア拡充(従来画面80%→88%に)や測距点の増加(従来最大99点→143点)、追尾性能の向上等々が挙げられる。ただし、4K撮影ではコントラストAFとなる。

動画撮影時で嬉しいのは手ブレ補正の向上で、「コンビネーションIS」と謳われるように従来のレンズ内光学手ブレ補正にEOS Kiss Mボディ内電子手ブレ補正を組み合わせてブレを抑えた動画撮影を実現する。コンビネーションIS対応レンズ*装着時には、レンズ側で水平回転軸・縦回転軸に対応し、ボディ側では水平回転軸・縦回転軸・回転軸・左右・上下の5軸補正を行なうが、レンズのIS情報を共有することでボディ側の補正量をコントロールし、補正効果の向上を狙う。(*同時発売のキットレンズ、EF-M15-45㎜ F3.5-6.3 IS STMや EF-M18-150㎜ F3.5-6.3 IS STM はコンビネーションIS対応レンズ)
コンビネーションIS作動時は画角が狭くなるので、画角を確保したい場合はダイナミックIS対応レンズを使うことで レンズ側で水平回転軸・縦回転軸、ボディ側で回転軸・左右・上下の5軸補正を行なえる。

ファインダーは0.39型/約236万ドットのEVF(有機EL)、液晶モニターは3.0型/約104万ドットでバリアングル式を採用。

カメラの外形寸法は幅116.3☓高さ88.1☓奥行き58.7mm、質量(バッテリー・SDカード込み)がブラック約387g・ホワイト約390gと、EOS Kissの中でも小型軽量な点もポイントのひとつ。

EOS Kiss M・EF-M15-45 IS STM レンズキット (ホワイト)

 

EOS Kiss M・EF-M18-150 IS STM レンズキット(ブラック)

 

<製品関連URL>
・一眼レフカメラ/ミラーレスカメラ 商品一覧
http://cweb.canon.jp/eos/lineup/index.html
・EOS Kiss M
http://cweb.canon.jp/eos/lineup/kissm/index.html