ライカカメラジャパン株式会社は、「カラー写真のパイオニア」と呼ばれ世界的に名高い写真家、ソール・ライターの写真展を、ライカギャラリー東京およびライカギャラリー京都にて同時開催する。期間はライカギャラリー東京が2019年12月6日〜2020年3月1日、ライカギャラリー京都が2019年12月7日〜2020年3月5日。
2006年にドイツの出版社シュタイデルから出版された『Early Color』により、「カラー写真のパイオニア」として、一躍世界の注目を浴びることになったソール・ライター。
ライカギャラリー東京では、カラーで撮影されたヌード作品を中心に、同時期に撮影されたファッション・テストの作品を、日本初公開で展示。また、ライカギャラリー京都では、モノクロームで撮影された珠玉のヌード作品とともに、1970年代にソール・ライター自身が自らの写真にガッシュなどで描画を施したミックスドメディアの作品を展示する。
写真展概要
■ライカギャラリー東京 (ライカ銀座店2F)
タイトル :Saul Leiter – Lanesville, 1958
期間: 2019年12月6日(金)〜 2020年3月1日(日)
住所 :東京都中央区銀座6-4-1
画家を志してニューヨークへやってきたライターが、新しい表現としてはじめた写真が生活の糧となることを知り、初めてファッション誌『Harper’s BAZAAR』に起用されたのが1958年だった。この年、夏を過ごしたボストン近郊のレインズビルのコテージで撮影された一連のヌード写真は、畑違いであったファッション写真を習得しようという意図も垣間見える興味深い作品群。生前、数多くのヌード作品を残したソール・ライターだが、カラーで撮影されたヌードは、この「Lanesville」シリーズが唯一となりる。本展では、「Lanesville」を中心に同時期に撮影されたファッション・テストの作品を展示する。いずれも、日本初公開となる。
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■ライカギャラリー京都 (ライカ京都店2F)
タイトル :Saul Leiter – Nude
期間 :2019年12月7日(土) 〜2020年3月5日(木)
住所 :京都市東山区祇園町南側570-120
2013年にライターがこの世を去った後、アトリエでもあった彼のアパートからは、膨大な未発表のヌード作品が発見された。ほとんどの作品が1950年代を中心にライターのアパートで撮影されたモノクロームで、親しい女性たちを美しい光と影でとらえた作品には、彼がこよなく愛したピエール・ボナールやエドガー・ドガなど印象派の画家たちの影響も見ることができる。本展では、珠玉のヌード作品とともに、1970年代になってソール・ライター自身が自らこれらの写真を発見し、印画紙にガッシュなどで描画を施したミックスドメディアの作品を展示する。
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プロフィール
Saul Leiter (ソール・ライター、1923–2013)
1923年、ペンシルバニア州ピッツバーグに生まれる。父親はユダヤ教の聖職者ラビ。1946年、画家を志し、神学校を中退してニューヨークへ移住。1958年、ヘンリー・ウルフがア―トディレクターに就任した『Harper’s BAZAAR』誌でカメラマンとして仕事を始める。その後、80年代にかけて『Harper’s BAZAAR』をはじめ多くの雑誌でファッション写真を撮影。1981年、ニューヨーク5番街にあった商業写真用の自分のスタジオを閉鎖。1993年、カラー写真制作のためイルフォードから資金提供を受ける。2006年、ドイツの出版社シュタイデルが初の写真集『Early Color』出版。2008年、パリのアンリ・カルティエ=ブレッソン財団でヨーロッパ初の大規模回顧展開催。2012年、トーマス・リーチ監督によるドキュメンタリー映画「写真家ソール・ライター 急がない人生で見つけた13のこと(原題:In No Great Hurry: 13 Lessons in Life with Saul Leiter)」製作。2013年11月26日、ニューヨークにて死去。享年89歳。2015年、ソール・ライターの作品を管理する目的でソール・ライター財団創設。
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ライカカメラジャパン株式会社
http://www.leica-camera.co.jp