ビジュアル・グラフィックス株式会社は、ボートレースの放送事業を⼿がける株式会社⽇本レジャーチャンネルにレースタイトル⾃動⽣成システムの開発を受託、先⽇納⼊したことを発表した。⽇本レジャーチャンネルはタイトルCGのデザインを独⾃に⾏い、このシステムを「Rapid Stream」とし、運⽤を開始する。

Rapid Streamは、CS放送ボートレース専⾨チャンネル(Ch.680〜684)等で放送されるレース中継において、各レースに出場する選⼿の顔写真を⾃動的にセットし、それに合わせたオープニングタイトルを描画・送出するシステム。レース出場時にはヘルメットを被り顔が⾒られない選⼿の顔写真を、グラフィカルなCGで演出することで選⼿の個性を強調し、レースを盛り上げるという。

Rapid Streamでは、全国24箇所のボートレース場で⾏われるレースの出⾛情報をクラウド経由で取得し、1600名を超える各選⼿の顔写真をリアルタイムに反映させたレースタイトル映像を出⼒する。リアルタイム出⼒を実現するため、描画エンジンにUnreal Engineを採⽤。ゲームエンジンとして優れたリアルタイムレンダリング性能と⾼画質を両⽴。

また、リアルタイムレンダリングは、急な⽋場などの変更情報も即時反映できる点も⼤きな特徴だとしている。加えて映像ファイルの出⼒にも対応。過去レースを振り返る番組においても、同様のオープニング映像の差し込みを実現、収録映像にも対応する。

Unreal Engine上で描画するコンテンツは⽇本レジャーチャンネルが制作。VGIは選⼿情報の取得とUnreal Engineへの選⼿写真やレース番号などの変更要素の転送や、コントロールルームでの操作をミスなく⾏える様に独⾃のGUIを⽤意した制御ソフトの開発を担当。リアルタイムレンダリングを担保するコンテンツ制作のノウハウと、Unreal Engineを制御するノウハウを結集したシステムになっている。

Rapid Streamは2024年3⽉15⽇から開催される最⾼峰レース「SG第59回ボートレースクラシック」中継番組より運⽤が開始される。同中継番組はCS放送、YouTubeライブ等にて配信される。

 

Rapid Streamによる映像と、コントロールGUI

 

ビジュアル・グラフィクス株式会社
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