5月20日発売のVIDEO SALON 6月号は「モーションデザイン百景」をテーマに、特集と連動したウェビナーをお届けします。
After Effectsをはじめ、手描き、Blenderなどの3DCGも駆使したモーションデザインを手掛けるクリエイターにご登壇いただき、実例をもとにモーションデザイン制作の裏側や制作TIPSを紹介していきます。
◉講師は唯一無二の世界観を構築する橋本さん
本ウェビナーでは、「第19回文化庁メディア芸術祭」新人賞を受賞し、数々の視覚表現に取り組む橋本麦さんが登壇。唯一無二の世界観を構築する橋本さんが、自身の作品制作を解説します。
講師を務めるにあたり、橋本さんは「ステップ・バイ・ステップでソフトの使い方やTipsを解説するチュートリアル形式ではなく、そのままの形で実制作に活かせることは一切ありません」と断言。しかし「考え方と知っておく分には悪くない制作手法を解説します」と独自のノウハウを伝えてくださいます。
●ウェビナーの動画を見る
■当日の投票・質問はこちらから
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■ご視聴後のアンケート
https://forms.gle/mypN6ZNb2oPMAabSA
●登壇者
橋本 麦(Hashimoto Baku)
映像作家、ビジュアル・アーティスト、ツール研究者。CGIからコマ撮りアニメーション、ハードウェア、インタラクティブ作品まで、多岐に渡って個人で制作を続ける。さまざまな表現手法の実験の積み重ねにより、多様な視覚表象のスタイルを模索している。この数年はデザインプログラミング環境〈Glisp〉の開発にも没頭。第19回文化庁メディア芸術祭 新人賞受賞。
●講座の内容
※内容は予告なしに変更の可能性あります
◎自己紹介
◎撮影のためのハードウェアから制作した短尺3作品を解説
橋本さんが制作した3つの短尺作品。そのどれもが道具、ハードウェア制作から行なっています。それぞれの制作について解説します。
1.『Milling Stop-Motion』(2021)
・制作ツール:フライス盤、Fusion 360、Houdini
世界各国に支部を持つデジタルメディア「Vice TV」のロゴモーション。橋本さん曰く「3Dプリンタやレーザーカットなど、デジタルファブリケーションを取り入れたコマ撮り制作は出てくるようになったが、どれもDCCツール内で作り上げたアニメーションをフレーム毎に出力し、置き換えながら撮っていくというような手法。出力“過程”の動きとしての面白さをアニメーションといてそのまま見せるという考え方の転換」とのこと。古くからあるSubtractive Manufacturing(引き算型。フライス盤や旋盤)にテックを組み合わせた作品です。
2.『CNC Light Painting』(2022)
・ツール: EasyEDA、Grbl、3Dプリンター
ゲームの開発会社「Bokeh Game Studio(ボーカゲームスタジオ)」のロゴモーションを橋本さんが制作。上の動画は制作メイキングです。
3.『Depth Rotoscoping』(2016)
・ツール: Kinect、openFrameworks
デプスセンサーやプロジェクションマッピングという技術を、クレイアニメという全く異なる手法に応用した作品です。
◎質疑応答