Photoshopといえば写真のための画像編集ソフトという印象が強いかもしれません。しかし、映像作品のなかでPhotoshopを活用しているクリエイターも多くいます。9月号の特集ではPhotoshopを使ったクリエイターと映像表現にフォーカスし、実際の作品をはじめ、作品づくりにおけるクリエイターの思考、制作で役立つTIPSなどを紹介していきます。また、動きを作るために欠かせないAfter Effectsとの連携も合わせて紐解いていきます。

▼今回解説する作品

世界観のあるピクセルアート制作解説

ピクセルアーティストとして広告やミュージックビデオを中心に作品を制作するApo +さんを講師に迎え、自身の作品の制作解説を行なっていただきます。今回の作例は、まずBlenderで構図を決め、Photoshopでドット絵を制作して、AsepriteとAfter Effectsでアニメーションをつけたそう。この工程をひとつずつ解説します。さらに作品を構成する要素を分解して、ピクセルアートの考え方も展開。いかに世界観を生み出す思考法を身につけるのか。制作解説に留まらない、内容の濃いウェビナーをお届けします。

 

●ウェビナーを見る

本映像は、2023年7月3日に行われたライブ配信のアーカイブとなります。

 

●登壇者

APO+

ピクセルアーティスト

1991年生まれ。ピクセルアートチーム『UltimatePixelCrew』代表。情報科学芸術大学院大学(IAMAS)にて映像と解像度の研究をした経験を基に、ピクセルアートをはじめる。自身で作品を制作しながら、広告やMV等に作品を提供する。また、ドット絵の書籍の出版やメディアを通して新しいドット絵文化の発展と認知拡大に貢献している。

【過去出展・メディア実績】
2019.10 UPC個展『Ultimate』
2020.7 NHK『沼にハマって聞いてみた』ドット絵講師として出演
2022 『ShibuyaPixelArt2023』審査員

【著作】
『ピクセルアートではじめる背景の描き方』
(出版:ボーンデジタル)

 

講座の内容

◎自己紹介・仕事紹介

◎作品紹介

◎ワークフローと制作解説

(1)Blender:構図を決める
(2)Photoshop:鉛筆ツールでドット絵を制作。(シンプルなアニメはPhotoshopのタイムラインでアニメーション)
(3)Aseprite:アニメーションをつける
(4)After Effects:ディスプレイスメントマップで水面動かす、パーティクル

◎作品を分解して、ピクセルアートの考え方・世界観を学ぶ

・光
・色数の制限
・シーン、情景、構図、シチュエーション
・キャラクターと背景
・ドット絵をドット絵たらしめているものとは

▼各工程の制作画面

Blender

Photoshop

Aseprite

AfterEffects