11月20日発売VIDEO SALON12月号の特集は「インディーアニメの現在地」。

CLIP STUDIO PAINTの機能の進化、Blenderの登場などによって、以前よりも格段に個人がアニメ制作に取り組みやすくなり、プロアマ問わずその人口が増えつつあります。

今回の特集では、個人または少人数でアニメを制作しているクリエイターの方にスポットライトを当て、技術的な作品制作の裏話はもちろん、独学でアニメ制作を学ぶ際のコツや、各クリエイターの方が現在にいたるまでたどってきた過程、好きな作品を作り続けるためにしていることなどに迫ります。

フィルムやセルも活用する手法的な豊かさ

この講座では、セルによるトラディショナルなスタイルの平面アニメーションのみならず、立体模型、実写、8 ミリフィルム撮影や人形劇、3DCG など、様々な技法を駆使して、多層的なイメージと不思議な世界観を表現する巡宙艦ボンタさんをお招きして、現状の技法的な集大成として完成した『Cotillion』MVを例に、アニメーション表現の可能性について語っていただきます。どのように世界観を作っていったのか、イメージボードや作中素材などを提示しながら、制作の舞台裏を説明していきます。映像表現について底知れない引き出しを持つ巡宙艦ボンタさんの一端に迫ります。

巡宙艦ボンタさんの技術的な特徴が、模型や8ミリフィルムなど、実写部分も取り入れたアニメーション表現を追究していること。このウェビナーでは、リアル会場で少数の参加者にその実物を見ていただける機会を考えています。

制作スタジオの中を垣間見れる貴重な機会、ぜひお早めにお申し込みください。ウェビナーサブスクリプションに契約中の方は、リアル会場参加が無料になるクーポンを発行しますので、そちらをご利用ください。

 

●ウェビナーを視聴する

本映像は、2023年9月28日に行われたライブ配信のアーカイブとなります。

 

●登壇者

巡宙艦ボンタ

1999 年生まれ。大学在学中の 2020 年よりアニメーション MV 等の制作、協力を行う。 セルによるトラディショナルなスタイルの平面アニメーションを意識しつつ、立体模型、実写、8 ミリフィルム撮影や人形劇、3DCG など、様々な技法を並列して扱う事にためらわない。『Knock on the new world』や『偽り』、『グッド・バイ』、『Cotillion』などの MV を制作しながら、TOOBOE『錠剤』、『ChroNoiR Episode.0』、Eve『冒険録』などにも何でも屋として参加。背景美術からフィルム撮影、模型製作など業務は多岐にわたる。

 

●講座の内容

1.自己紹介

アニメーションを作ろうと思ったきっかけ

2. MV『Cotillion』について

  • 現代のアニメーションにおける 8mm フィルムの活用
  • キャラクター/背景という分断された構造ではなく、キャラクターのいる    情景を描くということ
  • セルアニメーションというシステム
  • 飛行船や郵便局など、登場するディテールをよく研究し、こだわりを持って作品世界観を構築する

3.これからのインディーアニメーションのビジョン

  • インディーアニメーションの今の動き
  • 8mm映写機とテントによる完全アナログの上映環境という、インディーアニメーションの極北に位置する作品『His voice』を紹介し、インディーアニメーションのオルタナティブな未来を検討したい