2024年3月号のテーマは「ショートドラマのつくりかた」。映画やテレビドラマではなく、WEBで見せるショートドラマが人気です。企業のブランディングムービーや自治体からの依頼でショートムービー(ドラマ)を作る事例が増えてきました。WEB CMでも物語のあるショートドラマの連続モノがSNSで話題になります。さらに、TikTokやYouTubeショートなどで見せる縦型ショートドラマも注目を集めています。これまで映画やドラマを作ってこなかった人たちでも取り組める「ショートドラマのつくりかた」を、脚本・ストーリーづくりから、実際の事例に基づいたメイキング、マーケティングまでウェビナー形式でお届けします。

 

“Movie”で“Move”させる——感情を揺さぶる物語の力

この講座では、DRAWING AND MANUALのプランナー/脚本家、唐津宏治さんを講師に迎えて、「物語」で感情を動かすストーリー・脚本づくりを学びます。コミュニケーションデザイン、コピーライティング、企画、ブランディング、インタビュー、脚本執筆、作詞など、さまざまな角度から言葉に関する仕事を担当してきた唐津さんは、なぜ「物語」を大切にしているのか、事例を交えながら解説します。

マーケティング的な観点からも物語は有効で、視聴者の感情を動かすことでそれはより効果的に機能します。想起させたい感情をどうやって起こさせるか、キャラクターやログラインの立て方、人を揺さぶる脚本づくり…など、具体的なテクニックはもちろん、地域で低予算でも「物語」があればショートドラマはつくれるという制作術まで、これまで唐津さんが培ってきたノウハウを紹介していただく予定です。

 

●ウェビナーを視聴する

本映像は、2023年12月20日に行われたライブ配信のアーカイブとなります。

 

●登壇者

唐津宏治

ドローイングアンドマニュアル株式会社
プランナー/脚本家

1978年生まれ、東京都出身。早稲田大学第一文学部文芸専修卒。DRAWING AND MANUALでは、コミュニケーションデザイン、コピーライティング、企画、ブランディング、インタビュー、脚本執筆、作詞など、主に言葉に関する業務を担当。「東北STANDARD」プロジェクト、徳島県共通コンセプト「VS東京」開発など。映画『桜谷小学校、最後の174日』『ふたごとうだつ』『ボケとツッコミ』『Drum’n’ Roll』『TUNNEL VISION』『Cast:」、Mr.Children『here comes my love』『Your Song』『Singles』、BUMP OF CHICKEN『Aurora』、横浜DeNAベイスターズ『FOR REAL -遠い、クライマックス-』、株式会社GABA『Excuse me』『I fish fish』『Sweet on you』、ジャックスカード『うちのお兄ちゃん』などの企画・脚本を担当。未だ「なぜなぜ期」。

 

書籍『Roots the hood 地域を動かすアイデアとクリエイティブ』発売中

 

●講座の内容

●「物語」の効能
・なぜ「物語」が必要か
・ドーパミンをドバドバ出させる
・マーケティング的な観点(ストーリーによって商品の価値は60倍近く変わる)
・情報の羅列→物語(ストーリー)へ
・感情を動かせ(MovieでMoveさせる)

●物語の作り方(簡易版)
・視聴者に何をさせたいか?(目的の設計/起こしたい感情の設計)
・テーマをつくる(起こしたい感情をどうやって起こさせるか/ふさわしいテーマ)
・テーマを伝える「モチーフ」を作る(デザインでいうキーカラーのようなもの)
・目的から逆算して、一番遠いキャラクターをつくる。
・ログラインを書く→箱書きを書く

●脚本を書く
・脚本なんて適当でも良い
・ドキュメンタリーにも脚本があったほうが良い
・トリップしろ(いつの間にかでき上がっている)
・勝手に動くキャラクター設計が超重要
・感情曲線(とにかく人を揺さぶれ。揺さぶった分だけ心が動く)
・物語はどこにでもインストールできる

●ローカルの事例
・地域で低予算でも「物語」があればショートドラマはつくれる(ロケーション、スタッフの集め方など)
・予告編を見ながら事例紹介
・ローカル=USPが表現しにくい商材を物語の力で表現するトライ