ブラックマジックデザインは、ATEM Constellation IPライブプロダクションスイッチャーのSMPTE-2110に完全ネイティブ対応した新しい2モデルを発表した。発売日は6月で、ラインナップは下記のとおり(ともに税込)。

  • ATEM 4 M/E Constellation IP:1,388,000円
  • ATEM 4 M/E Constellation IP Plus:2,268,000円

両モデルは、既存のSDIベースのATEM Constellationスイッチャーの機能を継承し、施設内にSMPTE-2110およびSDIベースのスイッチャーが両方あってもシームレスに移行できる。ハイエンドの放送およびライブプロダクション向けに開発された新しいデザインは、前面から背面への冷却システム、高度な冗長性、全100GビデオポートでのSMPTE-2022-7のサポート、冗長構成のPTPクロック接続、コントロール用の2系統のイーサネットポート、冗長構成のAC電源に対応。

ハイエンドの放送用に設計されているので、他のモデルとは設計が大きく異なる。前面から背面への冷却システムには、静音性に優れた4つのファンが付いている。すべてのビデオポートにおいて、全接続がSMPTE-2022-7による完全な冗長性を備えており、さらにコントロールポートおよびPTPイーサネットポートは追加の冗長性にも対応。内蔵LCDには、ATEM Constellationの標準的なステータス情報が表示され、設定メニューにもアクセスできる。フロントパネルにはヘッドフォン接続およびスピーカーも搭載されており、その場で番組のモニタリングが可能。

標準の4 M/Eモデルは、フォーマット変換に対応した32系統のSMPTE-2022-7入力をサポートしており、4セットのデュアル冗長100Gイーサネット接続で構成されている。また、24系統のSMPTE-2110出力、16個のATEM Advanced Keyer、4つのマルチビュー、合計12個のDVE用の2つのSuperSourceに対応。

高機能の4 M/E Plusモデルは、フォーマット変換に対応した64系統のSMPTE-2022-7入力をサポートしており、8セットのデュアル冗長100Gイーサネット接続で構成されている。また、48系統のSMPTE-2022-7出力、16個のATEM Advanced Keyer、4つのマルチビュー、合計12個のDVE用の2つのSuperSourceに対応。

ATEM 4 M/E Constellation IPは、100Gイーサネットを使用した複数のSMPTE-2110接続に対応しており、各接続で8つの入力および8つの出力ビデオチャンネルをサポートしている。同スイッチャーは、複数の100Gイーサネット接続に入力および出力をマッピングする。各100Gイーサネット接続には、2つの独立したコネクターが付いており、SMPTE-2110の冗長性をサポートしているので、各ポートを別々のネットワークスイッチに接続可能。

SMPTE-2022-7のシームレス・プロテクション・スイッチングは、2つの同一のビデオおよびオーディオを送信する。その後、受信側でRTPパケットをシーケンス番号で比較し、最初に受信したピクセルのパケットから完璧なビデオフレームを再構成する。

ATEM 4 M/E Constellation IPの各入力ビデオチャンネルには専用のフォーマットコンバーターが搭載。つまり、すべてのビデオソースがスイッチャーの設定に自動的にフォーマット変換される。

また、スイッチャーの全入力チャンネルにフォーマットコンバーターが搭載されているので、異なるビデオフォーマットで同時に作業可能。ATEM 4 M/E Constellation IPは、720p、1080i、1080p、2160pなど、60pまでのHDおよびUltra HDの異なるテレビフォーマットに切り替え可能。さらに、Blackmagic SDI Expander 8x12Gを接続すれば、トークバック、タリー、コントロール信号をSDI機器に送信できる。その後、これらのSDIスイッチャーの出力をカメラに戻して、プログラムリターン、カメラコントロール、トークバックを使用可能。

Fairlight Liveは、放送およびライブイベント用に設計された、世界で最もパワフルなST 2110ソフトウェアオーディオミキサー。USBを介してATEM Constellationスイッチャーにオーディオを送受信できる。ハードウェアミキサーとは異なり、ステレオ、サラウンドサウンド、イマーシブオーディオにネイティブ対応。サードパーティ製プラグインのサポート、AFL/PFLソロ、トークバック、そしてリモートゲインやデュアル入力などの高度な入力コントロールなどのパワフルな機能を搭載。

また、キュープレーヤー、スナップショット、内部マトリックスなどにも対応。さらに、複数のシステムを複数のユーザーが同時に使用することも可能で、完全な冗長性に対応している。

ATEM 4 M/E Constellationスイッチャーの全モデルは、シンプルな内蔵トークバックに対応しており、オーディオチャンネル15と16を使用して、Blackmagic Designカメラとの双方向通信を実現。しかし、Fairlight Liveは複数のトークバックバスや、ATEM 4 M/E Constellation IPでの完全なオーディオチャンネル・ルーティングに対応しているため、必要な数のトークバックバスを使用可能。

前面から背面への冷却システムを採用しているため、フロントパネルのコントロール用のスペースが限られているが、この問題は、ATEM Monitoring Panelをラックに追加することで解決できる。これは、標準のATEM Constellation SDIシリーズと同じコントロールを備えた、モニタリングコンバーター兼コントロールパネルだ。

ATEM 4 M/E Con​​stellation IPスイッチャーを操作するための高品質なボタンを備えたラックマウントデザインとなっており、専用のイーサネットコントロールポートも搭載されている。また、冗長性のある10GイーサネットSMPTE-2022-7を12G-SDIおよびHDMIに変換するコンバーターとしても機能し、ローカルビデオ用のモニターに接続できる。フロントパネルには、5ピンのトークバックインターフェースも搭載されている。


ATEM 4 M/E Constellation IPの機能

  • SMPTE-2110にネイティブ対応したパワフルなライブプロダクションスイッチャー。
  • 8セットの冗長構成の100Gイーサネット接続で最大64入力に対応。
  • 12G-SDIまたはSMPTE-2110 IPビデオを使用可能。
  • 冗長構成の100GイーサネットはSMPTE-2022-7に完全準拠。
  • カットバススタイル、あるいはプロ仕様のミックスエフェクトスタイルでスイッチング可能。
  • 全入力が完全なフォーマット変換と再同期に対応。
  • USB出力はウェブカムとして認識され、あらゆるビデオソフトウェアを使用可能。
  • すべてのATEMハードウェア/ソフトウェアコントロールパネルをサポート。
  • 最大4系統のカスタマイズ可能なマルチビューに対応。
  • ミックス、ワイプ、DVE、スティンガートランジションに対応。
  • 最大4つのDVEに対応
  • スチルおよびモーショングラフィック用の内部メディア。
  • 各M/E列に4系統のATEM Advanced Chroma Keyerを搭載。
  • 最大2つのSuperSourceを搭載、それぞれが4つのDVEに対応。
  • Fairlight Liveオーディオミキシングをサポート。
  • ClearComおよびRTSと互換性のあるプロ仕様のトークバック。
  • ATEM Software Control(Mac/Windows対応)を無償で同梱。
  • ATEM Monitoring Rack Panelと互換。
  • ATEM Camera Control Panelと互換。
  • 追加費用なしですべての機能を使用可能。

ブラックマジックデザイン
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