▲『α7C II』(写真左)と『α7CR』(写真右)

 

ソニーは、フルサイズミラーレス一眼カメラα7Cシリーズの『α7C II』と『α7CR』の2機種を10月3日より発売する。カラーは両機種ともにシルバー、ブラックの2種類。価格はオープン。市場想定価格(すべて税込)は以下のとおり。

・α7C IIボディ単体:300,000円前後
・α7C IIレンズキット(FE 28-60mm F4-5.6):300,000円前後
・α7CR:450,000円前後

 

『α7C II』は、α7Cシリーズの第2世代モデル。有効約3300万画素のフルサイズイメージセンサーを搭載し、最新の静止画や動画の機能や性能を小型・軽量設計を実現。本体サイズは約124.0(幅)×約71.1(高さ)×約63.4(奥行)mm、質量約514g。

『α7CR』は、高解像R(Resolution)シリーズを受け継ぐ新たなコンパクトフルサイズ一眼カメラ。有効約6100万画素のフルサイズイメージセンサーによる高い解像性能や豊かな階調性能を小型・軽量ボディ(『α7C II』と同一サイズ・質量約515g)に凝縮。

両機種は、『α7R V』と同じAIプロセッシングユニットを搭載し、「リアルタイム認識AF」で、高精度かつ多種類の被写体を認識する。

動画性能においては、ともに高品質な4K60pの動画記録に対応。また、映像制作用デジタルシネマカメラ『VENICE』の開発を通じて培った画作り「S-Cineton」により、人の肌や被写体を美しく際立たせ、自然なハイライトを実現。さらに、7.0段のボディ内手ブレ補正機能を備え、高品位な映像撮影をサポートする。

 

『α7C II』の主な特長

フルサイズの有効約3300万画素の裏面照射型CMOSイメージセンサーExmor Rと、最新の画像処理エンジンBIONZ XR(ビオンズ エックスアール)を搭載することで、高い描写性能を実現。静止画・動画問わず、旅行や日常スナップなどの幅広いシーンで手軽に高品位な撮影を楽しめるとしている。

常用ISO感度は静止画・動画時ともに100-51200(静止画撮影時拡張感度は静止画時ISO 50 - 204800)を実現し、高感度でノイズを抑えた撮影が可能。

 

『α7CR』の主な特長

『α7R V』と同じフルサイズの有効約6100万画素の裏面照射型CMOSイメージセンサーExmor Rと、最新の画像処理エンジンBIONZ XRを搭載し、高解像・高精細な描写性能を実現。また、撮影した映像をクロップしても高解像で記録ができ、日常のスナップ撮影などのシーンで、高品位な映像表現が可能。

常用ISO感度は静止画・動画時ともに100-32000(静止画撮影時拡張感度は静止画時ISO 50 -102400)を実現。また静止画撮影時、広いダイナミックレンジと高解像度を両立し、ハイライトからシャドウまで階調豊かに描写する。

また、7.0段の光学式5軸ボディ内手ブレ補正に加え、1画素レベルのわずかなブレも検出し、補正。さらに複数画像を撮影し、PC上で合成することで高い解像感を持つ画像を生成するピクセルシフトマルチ機能を搭載。

『α7CR』 に同梱のグリップエクステンション『GP-X2』と組み合わせることで、長時間撮影や望遠レンズなどを用いた際でも安定したホールドで快適な撮影ができる。

▲グリップエクステンション『GP-X2』

 

 

 

共通の主な特長

動画性能は、『α7C II』は7K相当、『α7CR』は6K相当の豊富な情報量を凝縮することで、高品位な4K映像として出力することができ、4:2:2 10bitで4K60pの動画記録に対応し編集時の自由度を高める。また、14+ストップのワイドラチチュードに対応するS-Log3を搭載し、明暗差のあるシーンでも、白とびや黒つぶれの少ない豊かな階調で描くことができる。

Log撮影モード時に、ユーザーがインポートした好みのLUTをカメラモニター映像に表示可能で、ポストプロダクションでの仕上がりイメージを確認しながら撮影することができる。さらに、映像制作用デジタルシネマカメラ『VENICE』の開発を通じて培った画作り「S-Cinetone」を搭載し、人の肌や被写体を美しく際立たせ、自然なハイライトを実現。このほか、好みのモードを選び、動画と静止画の見た目や印象を簡単に変えることができるクリエイティブルックを搭載。

サイズはともに約124.0(幅)×約71.1(高さ)×約63.4(奥行)mmと小型で、重さは『α7C II』は約 514g、『α7CR』は約 515gの軽量を実現。また、大口径広角ズームレンズ『FE 16-35mm F2.8 GM II』との組み合わせにより、ズーム全域開放F値2.8の明るさによるGマスターならではの優れた描写力と高速AFを生かした表現が可能。

▲コンパクトサイズで高い機動性

 

『α7R V』と同じAIプロセッシングユニットを搭載し、「リアルタイム認識AF」で高精度に被写体を認識。。また、認識できる被写体として、従来のα7Cシリーズの人物、動物に加え、 新たに鳥や昆虫、車や列車、飛行機も認識できるようになる。

タッチ操作ができるバリアングル液晶モニターを搭載。また、好みの機能をアサインできるフロントダイヤルや静止画/動画/S&Q切り換えダイヤルに加え、『α7R V』と同等の輝度で倍率約0.70倍のXGA OLEDを採用した電子ビューファインダーなどを搭載し、使い勝手を向上。

▲タッチ操作ができるバリアングル液晶モニター搭載

 

さらに、7.0段の光学式5軸ボディ内手ブレ補正を搭載し、安定したカメラワークをサポート。接続性においては、カメラで撮影した静止画・動画を簡単にクラウドサービスへアップロードするスマートフォン向けアプリ「Creators’ App」に新たに対応し、リモートでのカメラ操作に加え、カメラからモバイル機器への画像転送が行える。

リモートでのカメラ操作と撮影設定の変更が可能なソフトウェアの開発キット「Camera Remote SDK」の新バージョンに、2023年9月中に対応する予定。

 

◉製品情報
α7C II
https://www.sony.jp/ichigan/products/ILCE-7CM2/

α7CR
https://www.sony.jp/ichigan/products/ILCE-7CR/

ソニー株式会社
https://www.sony.jp/