ソニー、クラウド制作プラットフォーム「Creators’ Cloud」を個人向けにも提供開始


ソニーは、最先端のカメラ技術とクラウド技術を掛け合わせ、撮影からコンテンツ制作全般までクリエイターをサポートするクラウド制作プラットフォーム『Creators’ Cloud』を個人向けにも提供を開始する。

これまで法人顧客向けに提供してきた『Creators’ Cloud』をベースに、個人向けサービスとして、カメラで撮影した動画・静止画を簡単にクラウドサービスへアップロードするスマートフォン向けアプリ「Creators’ App」、カメラメタデータとクラウドAIを活用した動画編集クラウドサービス「Master Cut (Beta)」、クリエイター同士が繋がり作品を発信するコミュニティ機能「Discover」などを新たに提供する。

 

『Creators’ Cloud』の個人向けに提供するサービスは以下の通り。

撮影した動画・静止画を簡単にクラウドへアップロードするスマートフォン向けアプリ「Creators’ App」とクラウドストレージ

  • ソニーの多彩なカメラで撮影した動画・静止画を、クラウドへ簡単にアップロードする、クラウドへのゲートウェイとなるスマートフォン向けアプリ。
  • スマートフォンを通して、カメラで撮影した動画・静止画を簡単にクラウドサービスへアップロードする。
  • 『Creators’ Cloud』で提供するクラウドストレージには、PCやスマートフォンなどの様々なデバイスや、「Master Cut (Beta)」などのクラウドサービスからアクセスができ、手軽にファイルの閲覧や管理を行うことができる。
  • スマートフォンからは「Creators’ App」経由で、カメラで撮影した動画や静止画を簡単にクラウドストレージへアップロードでき、PCからはウェブブラウザから「Creators’ Cloud」にログインし、クラウドストレージへ同様にコンテンツをアップロード可能。
  • カメラからクラウドストレージへ直接撮影データをアップロードする機能も、今後提供予定。
▲「Creators’ App」画面イメージ

 

カメラメタデータとクラウドAIによる動画編集クラウドサービス「Master Cut(Beta)」

  • ノンリニア編集(NLE)ソフトでの最終制作を行う前に、本サービスで撮影時のカメラメタデータとクラウドAIを活用し、簡単に、高速・高精度な撮影データの下地作りが可能。
  • まずベータ版として無償での提供を開始し、ユーザーの声を取り入れながら今後もバージョンアップ予定。
  • カメラのメタデータを活用した高速な画像解析を行い、撮影した動画の品質を向上。
  • 撮影時のメタデータを活用しカメラの揺れを検出し、短時間で高精度な手ブレ補正を実現。
  • クラウドAIの画像解析が類似するシーンごとに自動でグルーピングするため、クリップを仕分ける手間が省け、より効率的に動画を選びやすくなる。
  • カメラで付与したメタデータはクラウドとシームレスに同期。撮影する際、重要なシーンにカメラでマークを付けて、「Master Cut(Beta)」にデータを取り込むと、メタデータがシームレスに同期され、「Master Cut(Beta)」上でもマークしたシーンを確認することができる。
  • サービス内でクリップを切り出すときの目印として活用するなど、使い勝手が向上。
  • 音源分離による音ノイズ除去と音声レベルの最適化を実現。
  • 動画に含まれる音源をクラウドAIで高精度に分離し、マイクの風切り音や環境音のノイズなどを個別に取り除くことができる。
  • 複数クリップの不揃いな動画音源からノイズと音声を分離し、クラウドAIにより一括で音声レベルをクリップ間で合わせることができ、作業を効率化。
  • 音声の補正後に、各ノイズの強度を任意に手動で調整も可能。
  • 「Master Cut(Beta)」にアップロードした動画や編集内容はクラウドストレージに保存・同期されるので、場所や時間を問わず異なるPCからアクセスできる。
  • クリップの明るさや色合いの補正、ダイナミックレンジの広いガンマカーブS-Log3で撮影した動画コンテンツへの対応や、データサイズが軽いプロキシーファイルを活用した迅速な映像制作ワークフローへの対応など、利用者の声を反映しながら、今後さまざまなアップデートを予定。

 

クラウドメディアストレージ「Ci Media Cloud」

収録された素材や編集されたファイル映像を共有したり、映像制作の共同作業を可能にするクラウドメディアストレージサービス。法人顧客向けに展開し、映像制作コラボレーションツールとして映画やドラマ制作で高い評価を得ている「Ci Media Cloud」を、個人向けにも展開。

「Ci Media Cloud」は、すでに世界中で15万人以上のユーザーが利用しているサービス。今回、新たにソニーアカウントでの登録・ログインに対応し、個人ユーザーがお持ちのMy Sony IDを使用してログインが可能になるなど、利便性を向上。

また、「Ci Media Cloud」はスマートフォンやApple TV用のアプリも提供しており、マルチデバイスでの制作ワークフローを支援。Adobe Premiere Proのパネル機能にも対応し、本格的な編集にも便利に使用することができます。

 

クリエイター同士が繋がり作品を発信するコミュニティ機能「Discover」

撮影・制作した作品を、世界中のクリエイターへ発信したり、他のクリエイターの作品を閲覧したりすることができる。自身のポートフォリオページを持ち、作品の他に撮影機材や自身の活動拠点の登録も可能なので、自分と同じ機材を使用しているクリエイターや、近隣で活躍しているクリエイターとの出会いに繋がりる。

「Discover」には、スマートフォン向けアプリの「Creators’ App」から、またはウェブブラウザの「Creators’ Cloud」からアクセス可能です。

 

また、ソニーは2月23日よりパシフィコ横浜(神奈川県横浜市)で開催するCP+のソニーブースにおいて、『Creators’ Cloud』の個人向け新サービスの展示や、セミナーを開催する。

▼詳細
https://www.sony.jp/ichigan/a-universe/specialevent/cpplus2023/

 

 

◉製品情報
https://creatorscloud.sony.net/ja-jp/

ソニー株式会社
https://www.sony.jp/

vsw